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今年もやってきた花粉症の季節

「2月に入って、スギの花粉の飛散量が気になり始めるね。」

そうだね。毎年、花粉症に悩まされる人にとってつらい季節がやってきたね。

「ねぇ、花粉症ってどうして起こるの?」

僕たちの体には、細菌やウィルスなど体の外から入ってくるものを異物(抗原)とみなし、それを排除しようと『抗体』を作って体を守る『免疫』という防御機構があるんだけれど、この免疫が過剰に働いて、からだに無害なものを異物とみなして排除しょうとすることがあるんだよ。

これを『アレルギー』と言って、花粉症もその一種なんだ。体は、花粉を異物とみなし、IgE抗体という抗体が作られる。このIgE抗体は、鼻の粘膜や、目の結膜にある肥満細胞というアレルギーに関係する細胞と結合する。結合しただけではまだアレルギー症状はでないんだよ。

IgE抗体が肥満細胞と結合した後で、再び体に花粉が入ると、花粉を排除しようと、肥満細胞から『ヒスタミン』などを放出して、ヒスタミンが神経や分泌腺、血管を刺激して、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどを引き起こすんだよ。

「くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが花粉症の代表的な症状だと思うけど、この症状は風邪にもあるじゃない?かぜとの違いは、どうやって見分けるの?」

花粉症を見逃さないために、風邪の症状と違いを知っておくことは重要だね。花粉症は、多くの場合、透明でサラサラした鼻水が続き、目が痒くなるよ。特に気温が上がり、花粉の飛散量が増える雨あがりの日に症状が強まる。

風邪の場合は、初期にはサラサラした鼻水が出るけど、時間がたつとネバネバしたものに変わるよ。それに目や鼻の痒みは少なく、そのかわり喉の痛みや発熱が起こるよ。風邪の場合、数日で症状が治まることが多いけど、花粉症の場合、一週間以上症状が続くよ。もし、一週間以上続くようだったら花粉症を疑い、耳鼻咽喉科へ行くといいよ。

「耳鼻咽喉科では、問診のほか花粉症のためにどんな検査をするの?」

まずは、血液検査。血液をとり、いろいろな花粉エキスと反応させて、どの花粉に対するIgE抗体か調べる。それから皮膚テスト。さまざまな花粉エキスを少し皮下に注射して反応を調べる。

それから鼻汁好酸球検査。これは、微量の鼻汁をとって好酸球という細胞の有無を調べる。アレルギーを起こすと好酸球が増えるからアレルギー反応があるかどうかがわかる。

「お医者さんでの治療はどんなのがあるの?」

初期療法として、内服薬が使われるよ。症状によって組み合わせて使われる。副作用に『眠気』が現れるのもあるので車の運転を行う人は注意が必要だね。薬で症状が改善されない場合は、鼻の粘膜を焼く、鼻の間にある鼻中隔を矯正する手術もあるよ。

「根本的に治す治療はないの?」

可能性のある根本的な治療として『減感作療法』というのがあるよ。花粉のエキスを体内に投与して体質を改善する治療なんだ。

「どうやる方法なの?」

一般的な方法として、発症の原因となっている薄めた花粉のエキスを1週間に2回の割合で3~4か月間投与した後に、エキスの濃度を徐々に高めながら1~2週間に1回の割合で1~2か月間投与して、その後は1か月に1回の割合で続ける方法だよ。

ただ、花粉のエキスは注射で投与され、できれば3年間で50回程度の投与が必要だし、多くの場合、3か月以上たってから効果が現れるので、花粉の飛散が始まる3か月前から開始する必要があるんだよ。減感作療法には、保険適用されるけど治療を実施している医療機関は限られているので受診の際には確認が必要だね。

最近では、『舌下免疫療法』という、舌の裏側に花粉のエキスをスプレーし、2分ほどその状態を保ってから飲み込む方法も注目されているよ。これだと、注射のように痛みもないし、自宅でもできるよね。

「ところで、日常生活の中でできる花粉症対策はないの?」

あるよ。環境に合わせた対策をとるのがポイントだよ。

外出をする時:髪の毛に花粉が付きやすいため、ビニールなどのツルツルした素材や革などサラサラした素材の帽子をかぶる。髪の毛が長い人は、ゴムなどを使って髪を一つにまとめておく。毛糸などの服は花粉が付着しやすいため、ツルツル、サラサラしたコートを着用する。顔との密度の高い眼鏡とマスクを着用する。

外出から戻った時:入り口で服についた花粉を払い落とす。手洗い、うがいは必ず行う。できれば洗顔をする。外出時に使ったマスクは捨て、新しいマスクを着用する。

家の中にいる時:窓や戸は開けたままにしない。換気は窓を少しだけ開け短時間で済ませる。布団や洗濯物を外に干さない。窓際や床を濡らした雑巾で拭く。

「今年は、少しでも花粉から遠ざける努力してみよっと!」     

今回は、これでおしまい。



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