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気になりますか? 足の静脈瘤

「私のおばちゃん、美容師なんだけど最近、足の血管が皮膚の表面にコブみたいに浮き出てきた、とか言ってたけど・・」

それは、おそらく足の静脈が拡がって瘤(こぶ)のように膨らんだ下肢静脈瘤っていうものだね。

「下肢静脈瘤っていうんだ。どうしてそんなのができるの?」

僕らの体は、心臓から動脈を通って体全身に送られた血液は、静脈を経て心臓に戻ってくよね。足の静脈には筋肉内にある深部静脈、皮膚のすぐ下を通る表在静脈(大・小伏在静脈)それに深部静脈と表在静脈を連絡する交通枝があり、また静脈には『静脈弁』というものがあって、重力に対して血液が逆流しないようにしている装置がある。

静脈の血液は主にふくらはぎの筋肉がポンプのように働いて下から上へ押し上げられるんだよ。ところが、長時間の立ち仕事や運動不足などで足の筋肉があまり収縮しないと血液が上に押し上げられず、静脈内に停滞し、静脈弁に過度の負担がかかり、この弁が壊れて正常に働かなくなり(静脈弁不全)、血液の逆流が起きその結果として静脈内の圧が上がって血管が拡張して皮膚の表面に浮きでて瘤のように膨らんでしまうんだよ。

「ふ~ん、そうなんだ。おばちゃん、仕事で10時間ぐらい立っていることもあるって言ってたなぁ。長時間の立ち仕事や運動不足の人の他にどんな人がなりやすいの?」

静脈弁の障害には体質(遺伝)や、妊娠・出産、加齢、それに性別では女性の方が男性に比べ3倍ぐらい多いよ。

「症状の特徴はどんなものがあるの?」

血液が滞ることによって、静脈が瘤のようにふくらんででこぼこになるほか、足のだるさや疲れを慢性的に感じることや、こむら返り、浮腫み、重症だと、皮膚炎や湿疹、色素沈着、潰瘍などが起こるよ。

「下肢静脈瘤は自然に治らないの?」

残念ながら治らないんだよ。ほおっておくと徐々に悪くなるんだ。ただ、基本的には命に別状がないし、破裂もしない良性の病気なので治療しなくても健康を大きく損なうことはないんだ

「じゃあ、どんな時に治療を行ったらいいの?」

それは、まずは外見が気になる場合。それから、浮腫みやだるさなどつらい症状がある、静脈瘤による皮膚炎や潰瘍ができている、立ち仕事などをしていて将来が気になるなど場合は、血管外科か心臓血管外科へ受診した方がいいね。

「どんな検査をするの?」

問診の他、足を観察したり、手で触れたり、また超音波検査で、静脈弁の異常や血流の様子を診るね。

「治療法は?」

主な治療法は次のようなものがあるよ。
1.保存療法(圧迫療法):脚を強く圧迫する『弾性ストッキング』をはいて、血液が静脈にたまるのを防ぐ。静脈瘤そのものを治すものではないけれど、浮腫みなどの症状改善に効果がある。着用の必要のある人は、重い症状があるのに手術を受けられない人、手術後の一定の期間、術後も長時間の仕事をする人など。

2.硬化療法:注射で『硬化剤』を静脈瘤内に注入して血管壁に障害を与え、血管を固める方法。固められた血管は次第に周囲の組織に吸収されてなくなる。軽症の下肢静脈瘤にや再発した時に行う。 治療時間は5~10分。外来で受けられる。治療後、固めた静脈に沿ってしこりと色素沈着が現れるが消失する。

3.高位結索(けっさく)術:弁が壊れ血液の逆流を起こしている静脈の足の付け根でしばって(結索)切り離し、逆流を止める方法。局所麻酔だけで行われ、日帰りが可能。再発率が高いため硬化療法と併用することが多い。

4.ストリッピング手術:再発が少なく一番標準的な治療法。弁が壊れた静脈に細い針金(ワイヤー)を入れ、ワイヤーごと静脈を引き抜く方法。手術は局所麻酔か全身麻酔で行われる。通常は、3~7日間の入院が必要だが日帰り手術も行われている。手術後に皮下出血や神経障害などの後遺症が起こることもある。なお、手術で一部の静脈を取り除いても血流には問題はない。

5.血管内レーザー法:弁が壊れている太ももの静脈に『レーザーファイバー』を挿入し、静脈の内側からレーザーを照射して静脈を焼いて塞ぐ方法。治療時間は約30分。治療後歩いて帰れる。痛みや皮下出血が起こることもあるが2週間ほどで軽減。2011年より保険適用になり標準的な治療になるとみられる。  

日常生活の注意点では、できるだけこまめに動くこと。立ち仕事やデスクワークの人は1時間おきに5~10分程度足踏みや屈伸運動をする。また夜寝る時、脚を高くして休むように心掛ける。下肢静脈瘤の悪化要因とされる肥満や高血圧のある人は生活習慣を見直す必要があるね。 

今回はこれでおしまい。



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