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自律神経失調症 治療法 薬物療法

「前回では、自律神経失調症の人は、一般内科へ行ってもよくならない場合は心療内科に行き、心療内科では、一般内科で行われる検査の他、日常生活のひずみや、仕事や人間関係のトラブル、性格や考え方など、一般内科よりもより踏み込んだ問診や心理、性格テストが行われ、治療に関しては、薬物療法の他、心理療法、理学療法、生活指導が行われるというお話しだったね。

そうだったね。今回は治療に関して、薬物について詳しくお話するね。自律神経失調症に用いられるのは、抗不安薬、自律神経を調節する薬、抗うつ薬、睡眠鎮静剤、漢方薬、その他にビタミン剤や、ホルモン剤が使われるね。それぞれの特徴は以下の通りだよ。

抗不安薬:不安や緊張を和らげる薬。精神安定剤と言われるもの。わけもなく、不安にかられたり、気持ちが不安定でイライラする、ストレス原因の自律神経失調症に有効。作用は弱いもの(作用時間が短いもの)から強いもの(作用時間が長いもの)まである。副作用は、緊張がほぐれたことによる倦怠感や脱力感を感じるなど。長期間飲み続けると薬物依存を起こす恐れがある。また、喘息などの呼吸器、心臓、腎臓、肝臓、妊娠中の女性には、服用を避ける。

自律神経を調節する薬:自律神経の中枢である視床下部に直接働きかけ、交感神経と副交感神経のバランスを整える自律神経調整薬と、交感神経や副交感神経の末端に働きかける自律神経末梢作用薬がある。自律神経調整薬は、抗不安薬に比べ、作用が緩やかな分、効き目も穏やかなので、劇的な効果は望めない。不安などの精神的症状が比較的少なく、疲労感や不眠、発汗など、軽い身体症状のある場合によく使われる。副作用は、眠気、めまい、ふらつきなど。自律神経末梢作用薬には、β(ベータ)ブロッカー、副交感神経遮断薬、交感神経興奮薬がある。βブロッカーは、動悸や不整脈、ストレスによる血圧の上昇など、循環器系の症状に使われ、交感神経の興奮を鎮める。気管支ぜんそくや低血圧の人には服用を避けたい。副交感神経遮断薬は、腹痛、下痢、吐き気などの胃腸の緊張を和らげ、副交感神経の興奮を鎮める。副作用は、目の調節障害、眠気、ふらつきなど。交感神経興奮薬は、末端の血管を収縮させて血圧を上げる。低血圧やたちくらみに効果がある。甲状腺機能亢進症、高血圧、前立腺肥大の人には服用は避けたい。

抗うつ薬:抗うつ薬は、本来はうつ病に対して使われるけれど、抑うつ感を訴える自律神経失調症の患者さんで、抗不安薬を使っても効果がでない人に使われる。三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬、その他の抗うつ薬に分けられる。三環系抗うつ薬は、最もよく使われる。効果が出るまでに1~2週間かかり、口の渇き、便秘、まめい、立ちくらみなどの副作用が強く効果が出る前に副作用がでやすい。 四環系抗うつ薬は、軽いうつ症状に使われ、比較的早く効き、眠気程度の副作用がある。その他として、SSRI(選択的セロトニン再取り込阻害薬)、SNRI(選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)などがある。

睡眠薬:眠れないのは、強い不安や緊張などによって中枢神経が興奮を続けているから。睡眠薬には、一般に作用する時間の長さに応じて、超短期、短期、中期、長期に分けられる。作用時間が短いほど、効果が短い。症状が軽い、または寝つきが悪いタイプには超短期か短期の薬、熟眠できない、早くに目覚めるタイプには中期か、長期の薬が使われる。

漢方薬:東洋医学では、体と心を総合的に捉える。特定の症状だけを取り除くのではなく、全身状態に適したものを組み合わせて、自然治癒力を引き出すため、いろいろな症状が総合的に軽快する。効き目が穏やかだけれども、副作用もあるので専門医に処方してもらう。漢方薬は本来、生薬を煎じて飲むのものだが、エキス剤や顆粒状のものもある。健康保険が適用されるものもある。自律神経失調症に効果のある漢方薬は以下の通り。
加味逍遥散(かみしょうようさん):頭痛、肩こり、めまい、ほてり、のぼせなどを伴うもの、不眠、イライラなど。
柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):神経不安があり、動悸、便秘、めまい、頭痛、不眠などを伴うもの。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):
腰や足の冷え、頭痛、肩こり、耳鳴り、腹痛などを伴うもの、月経不順など。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):
のどの閉塞感、食道部の異物感を伴うもの、動悸、イライラ、不安など。
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):低血圧ぎみの人の立ちくらみ、胃が張った感じ、頻尿など。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう):
のぼせによる胃部のつかえ、目の疲れを伴うもの。不眠、イライラなど。
小柴胡湯(しょうさいことう):胸部わきの圧迫感や痛み、食欲不振、吐き気などを伴うもの。
桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう):神経過敏、不安を伴うもの、手足の冷え、疲労、発汗、動悸など。

その他:その他にビタミン剤やホルモン剤が使われる。
ビタミン剤:ホルモンのバランスを整えるためのビタミンE,疲労を回復するためのビタミンB1剤が使われる。
ホルモン剤:中年以降、性ホルモンの分泌が低下することで起こる更年期障害などに対して、エストロゲン(女性ホルモン)やテストステロン(男性ホルモン)などを補うために使われる。

「症状によってずいぶんお薬も使い分けがあるんだね。」 今回はこれでおしまい



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