伝馬町鍼灸院健康通信 頭痛 原因

伝馬町鍼灸院健康通信
何で治らないの 私の頭痛

今回は誰もがよく経験する頭痛のお話。頭痛持ちの人には是非読んでほしいなぁ。特に頭痛薬をいつも飲んでいるに、毎日頭が痛い、いやむしろ悪くなっていると不安に感じているあなた、もしかしてそれって「薬物乱用頭痛」かも?知ってました?この言葉。

日本では大人の3人に1人が慢性的な頭痛があるんだって。薬物乱用頭痛は、慢性的な頭痛の一つでいわゆる頭痛持ちの人が頭痛薬を過剰に使いすぎることで起こるんだって。今回は特に薬物乱用頭痛を中心に頭痛のお話をするね。
頭痛の大別

頭痛を大きく分けると2つに分類されます。

1.一次性頭痛:原因となるほかの病気がなくておこる頭痛。「偏頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」などがあります。

2.二次性頭痛:何らかの病気がありその症状として起こる頭痛。薬物乱用頭痛はこちらに分類されます。

 

偏頭痛とは
偏頭痛は女性に多く「ズキンズキンと脈打つような強い痛み」が時々起こる頭痛で、短い人だと4時間ぐらい、長い人だと3日ぐらい続くんだって。痛みは頭の片側のこめかみを中心にひろがり頭や体を動かすと痛みが強まり、吐き気や嘔吐することもあります。

ひどい人は寝込んでしまう人もいるんだ。お母さんや、おばあちゃんも頭痛持ちだったりして遺伝的なものも関係しているらしいよ。頭の血管が拡張して神経が刺激され血管やその周囲に炎症を起こすことによって痛みが始まるといわれます。ストレスや月経、飲酒などのなんらかのきっかけで起こることが多いんだって。

緊張型頭痛とは
「頭が締めつけられるように痛む」のが特徴。同じ姿勢を長時間とり続けたときなどに起こやすく、寝込むほどの痛みではないんだって。肩や首、頭部の筋肉が緊張したり、神経が刺激されることによって痛みが起こると考えられ、精神的なストレスが関係しています。日本人はこの緊張型頭痛が多く、約7割を占めるらしいよ。
群発頭痛とは?
ある期間たとえば季節の変わり目などに毎日のように頭痛が起こり、やがて治まりますがある期間をおいてまた同じ頭痛を繰り返します。20~50歳代の男性に多く、特にヘビースモーカーに多いらしい。

片目の奥が圧迫されるように痛み前頭部から側頭部へ痛みが広がります。頭痛は夜間に起こることが多く痛みで目が覚めることがあります。数十分~一時間くらい続く頭痛が1日に数回起こります。

その後いったん痛みが治まりますが数ヶ月~数年たつと同じような頭痛が起きます。過労、ストレス、飲酒などがきっかけで痛み始めることが多いそう。
薬物乱用頭痛とは?
この頭痛は偏頭痛を持つ人や偏頭痛と緊張型頭痛を併せ持つ人に起こりやすいと言われています。原因となる主な頭痛薬は市販の鎮痛薬、医療機関で処方される鎮痛薬、偏頭痛のお薬の「トリプタン製剤」「エルゴタミン製剤」なんだって。

これらのお薬を使いすぎると、脳が痛みに対して敏感になったり、痛みを抑える脳の働きが低下したりして薬物乱用頭痛が起こるらしいよ。 この頭痛の特徴は「ほぼ毎日、漫然と続く痛み」で、我慢できないほど痛いというものではないんだって。

頭痛持ちの人が予防的に早め、早めに頭痛薬を使い使用回数が増えその結果「毎日だらだらと頭痛が起き、時々激しい偏頭痛に襲われる」、そしてまた薬を飲むという悪循環にはまります。

薬物乱用頭痛が疑われる場合
薬物乱用頭痛は「1ヶ月に15日以上頭痛があり、定期的に10日以上頭痛薬を飲み、その状態が3ヶ月以上続いている」ことなんだって。特に次のような場合に薬物乱用頭痛が疑われますよ。

1. 月に10以上、頭痛薬を使う。

2. 痛みにメリハリがなく毎日のように頭が痛む。

3. 他の鎮痛薬を飲んですっきりすることがない。

4. 数ヶ月前に比べ、頭痛のある日が増している。
薬物乱用頭痛の治療
治療は、原因となっている頭痛薬の使用を1~2週間中止(断薬といいます)すること。使用を中止することで一時的に頭痛が強くなり不安を感じる時は、抗うつ薬、抗不安薬、種類の違う頭痛薬を使用しながら断薬を継続します。

その他治療には、毎日頭痛日記を記録することがいいそうです。記入する内容は「頭痛の起こった日時」「痛みの程度」「薬を使用した日時や薬の量」「頭痛の経過」などなど。自分の頭痛の特徴や頭痛のきっかけを知ることができ頭痛薬の飲みすぎをチェックすることができます。

医療機関と相談しながら治療をお勧めします。専門医のいる頭痛外来や頭痛センター、脳神経外科、神経内科などです。

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