症例 下痢が続く

症例報告 食道・胃・腸の異常

症例 下痢が続く

お客様

男性 20代

来院

2017年 1月

職業

会社員(工場で立ち続けての機械操作)

症状

下痢が数日間続いている

12月の初めの頃、仕事場で休息していたら頭痛、立ちくらみ、動悸、息切れ、胃の痛み、下痢などで体調が悪くなり、開業医で診察を受けたところ、胃腸炎だろうと言われ点滴をしてもらった。一週間後同じ症状が出てきたので別の病院の循環器に行き心電図などで検査するも異常はなく、胃薬と整腸剤をもらった。その後落ち着いたが年末の休みに入り、下痢と腹痛が出てきた。年明けに仕事に出かけたが下痢が続いている。今までは、時々下痢をしても、すぐに治っていたが、今回のように長く続くのは初めての経験である。体を動かすと疲れて、しゃべりたくなくなる。お風呂に入ると体が楽になる。自律神経が乱れているのかと思い、当院をインターネットで見つけ来院を決めた。

他の症状

頭痛、立ちくらみ、動悸、息切れ

施術内容

お臍の斜め下あたりに圧痛が見られた

仰向けで腹部、手首にあるツボに鍼施術した後、腹部の圧痛、張りの部位を確認したところお臍の左斜め下あたりに圧痛、張りが感じられた。これを改善の指標として施術を行った。

鍼のツボへの刺激で体の変化を確認しています

伏臥位で首、肩、背中、腰の張りを確認しながら、背中のツボに鍼、棒灸施術を行った。

腕にあるツボを棒灸で刺激しているところです。

仰臥位で腹部の圧痛や張りを確認し、手足の反応のある経穴、経絡を棒灸で温めた。その後腹部にある圧痛や張りのある部分に打鍼、棒灸施術を行い、腹部の圧痛、張りの改善を確認し、座位にて肩に鍼をして施術を終えた。

 

セルフケアとして、足にあるツボを刺激するために、台座灸を差し上げた。

使用経穴

肺兪R、心兪R、肝兪R、胃兪R 腎兪B、次髎B、湧泉B、太白R、太谿L、内庭R、足三里B、合谷Bなど(R=右側 L=左側 B=両側)。

経過

2診目:便秘になり体がだるい。

 

3診目:便秘と下痢を繰り返す。頭痛が時々あるが、立ちくらみ、動悸はない。

4診目(初診より25日目):一時下痢のひどい時もあったが、今は止まっている。頭痛、動悸、疲労感は治まっている。

 
5診目:(初診より50日目):下痢は止まった。疲れやすさは少しある。

考察

下痢には食中毒による感染症、暴飲暴食、過敏性大腸炎や大腸がんなどの疾患、ストレスなどの心因性のものまで幅広くみられる。いずれの場合も体に冷えがあり、自律神経の乱れが考えられる。
今回の症例では、時々端的な下痢を起こしたり、お風呂で体温めると楽になったり、工場での立ち続けの仕事から冷え易い環境にあることから脾経のみならず腎経にも影響が及んでいたのではないかと思われる。
お腹のコリ、痛みはお臍の周りに出ることもあり、また背部では、最初は右側のツボの反応が多く現れていたが施術をするにつれ、左側にも反応が見られた。また背中は棒灸での温灸を多用した。
立ち仕事で疲労も溜まりやすいので、睡眠を充分にとること、お風呂などで体をしっかり温める事、生活リズムを整え、足元を冷やさないようにすることも今後の養生として必要だと思われる。

 

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