うつ病 症状から対策

information

お問い合わせボタン


こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。

当院では、自律神経失調症を専門とした鍼灸施術を行っています。
来院されるお客様のうち、気分が落ち込む、気が滅入る、やる気が起こらない、精神的にしんどいなど精神的な症状を訴え、自分はうつ病ではないか疑っている人がいたり、家族が心配される方もいます。

よく「うつ病」という言葉を聞きますが、うつ病はどんな状態ならうつ病なのか、うつとうつ病の違いは何かなどはっきりとした診断が難かしい病です。

以前は、うつ病は「心のかぜ」と言う言葉が使われましたが、実際は、命に関わることもある重大な病気の一つとして認識されています。

うつ病が私たちの生活に与える影響は大きく、WHOの調査では、日本人の健康寿命を脅かす病気について、脳血管障害、認知症について第3位だそうです。

このページでは、うつ病に関して、その診断と現代医学的な治療、当院がお勧めする対策についてお伝えします。

あなたは、以下のようなお悩みはありませんか?

毎日の家事、炊事など何に対してもやる気が起きない。
仕事に対して、失敗を繰り返し、気が沈む。
夜中に目が覚めると、その後寝付けず、朝は落ち込んでいる。
以前では楽しめたはずの趣味が楽しくなくなった。
何をやってもうまくいかないと自分を責める。

目次 
1.うつ病とは? 
2. うつ病の症状と可能性
3.周りの人が気づくうつ病のサイン
4.うつ病の要因
5.うつ症状が現れる病気
6.病気以外でうつ症状を現す要因
7.うつ病のパターン
8.現代医学的な治療
9.対策
10.当院の鍼灸施術について



1.うつ病とは?

私たちは、日々の生活の中で、気分が落ち込む、やる気がしない、気力がでない、楽しめない、眠れない、食欲がない、集中力がないなどと思うことは誰でも起こります。

でもこれらが毎日、しかもこれらが何日も続くことはなく、再び仕事や家事、育児、介護など通常の生活をこなすことができます。

気分の落ち込みが続き、以前では楽しめていたはずのことが楽しめないことが強く、不眠、食欲不振、慢性疲労感、集中力の低下、動作が緩慢、自責感や生きている価値観の喪失が一日中しかも2週間以上続いている場合は、うつ病の可能性があります。

うつ病は、ある調査では、日本人の15人に1人は生涯に一度はうつ病になると推定されていて、誰でもなりうる病気の一つです。


うつ病は、本人では気づきにくかったり、肉体的な症状に気をとられ、うつ病の初期症状として気づかず、そのまま放置してしまい重症化してしまう危険性があります。

うつ病の診断は、専門医でも非常に難しいこともあるそうです。うつ病は、精神的、肉体的ストレスが重なり、脳の働きに異常が起こっている状態です。脳がうまく機能しないため、否定的な思いが強くなり、そこから抜け出せない悪循環に陥ります。

早期に発見するには特徴的な症状を知っておくことが大切です。
             
目次に戻る


2.うつ病の症状と可能性

うつ病は、身体的な病気のように血液検査や画像診断などでは異常を見つけることができませんので、問診で脳の状態を推測し診断基準に従って診断をします。

診断するためのチェック項目は9つあり、最初の2つは主となる症状で必須項目になります。

1と2のどちらかが当てはまり、かつ3~9の項目のうち5つ以上の症状がありそれらの症状が多少波があっても一日中かつ2週間以上続く場合、うつ病の可能性があります。

1.気分の落ち込みが続いている(抑うつ気分、うつ状態)

憂うつで気分が塞ぎ込み、何をしても気持ちが晴れない。今までは感じたことのないぐらいの寂しさを感じたり、絶望的な気持ちなります。

2.何事も興味が持てず、楽しいはずのことが楽しめない(興味・喜びの消失)

自分が大好きなことに対しても興味を失ってしまい、全然楽しむことができない、また食べ物に関して、以前は美味しいと感じていたものが、今は美味しいと感じられないような状態です。

3.よく眠れていない(不眠)、または、寝すぎる(過眠)

寝床に入ってもなかなか眠れない(入眠障害)、寝付いた後、夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)、本人が希望する起床時刻よりもはやく目覚め、その後に眠れない(早期覚醒)、睡眠時間は足りているのに、起床時に疲れやだるさが残って、休息感が感じられない(熟眠障害)のいずれかで悩んでいる状態です。または、一定の時間の睡眠時間をとっているにも関わらず、昼間は眠気に襲われる(過眠)状態です。

4.食欲がない(食欲不振)または、食欲がありすぎる

食欲が落ちて体重が減っている、おいしい物を食べたいと思わない、または逆に食べ過ぎて体重が増えている状態です。

5.疲れやすい(易疲労)、または気力がない

ちょっとした家事・炊事、数時間働いただけで疲れてしまい寝込んでしまう、休んでも疲れが取れない、気力がなく何もしたくない状態です。

6.何でも自分のせいにしてしまい、自分を責める(自責感)

自分はダメな人間だ、家族や同僚に申し訳ないなど自分を責めてしまう状態です。

7.思考力、集中力の低下

いつも普段は簡単に決められることでも決められなかったり、テレビを見たり、新聞を読んだりするなど集中して物事ができない状態です。

8.動作や話し方がゆっくりになっている

周りが気づくほど動作が遅くなったり、話し方がゆっくりになる状態です。

9.生きていても仕方がないと思う

生きていても仕方がない、生きる価値がない、死んだ方がまし、自分を傷つけるなどの状態です。

10.その他の症状

上記9つの症状の他に、首や肩のコリ、頭痛や頭が重い、下痢や便秘、過度の発汗、痺れる、息苦しいなどの身体の症状やイライラして落ち着かない、もの悲しい、取り越し苦労など精神的な症状が現れます。
             目次に戻る


3.周りの人が気づくうつ病のサイン

うつ病は本人が、気づきにくい病気です。周りの人が気づくことも大切です。周りの人がわかるうつ病のサインは以下のようなものがあります。

*口数が少なくなった。。
*イライラしている。
*遅刻、欠勤が増える。
*だるさを訴える。
*身辺整理をする。

上記のような状態が長く続くようですと、うつ病の疑いがありますので本人に受診を勧めます。直接伝えにくい場合は、家族や親しい友人、職場であれば、産業医に相談してみてください。

うつ病の診断は専門医でも難しいため、精神科や精神神経科を受診します。
             目次に戻る


4.うつ病の要因

うつ病を引き起こす要因として、心理的なストレス、脳内の変化、なりやすい体質があります。

心理的なストレス

心理的なストレスには、会社の上司、同僚、部下など仕事上の関係、クラスメート、先生など学校での関係や、親、兄弟、夫婦、親子など家族親戚関係などの対人関係によるストレス、死別、解雇、倒産、離婚、給料が安い、結婚、出産など生活上の問題がストレスとなります。

対人関係や生活上の問題のストレスを一人で抱え込み、周囲の助けがない状況で、脳がパンクしていつも通り働かなくなり、物の捉え方や考え方が否定的になります。

脳内の変化

うつ病は心の病と思われがちですが、脳の病でもあります。

脳の神経細胞にある突起は別の神経細胞と繋がっていて、突起と突起の間隙を神経伝達物質が移動して情報のやり取りが可能になります。

心理的ストレスを受けると、神経伝達物の量が減少したり、神経細胞の突起が縮んだり、脳の部位によって神経細胞の突起にある棘の数が増えたりします。それによって脳の働きのバランスが崩れます。

なりやすい体質

うつ病に遺伝子が関わっているかどうかはわかりません。親や兄弟姉妹にうつ病になったことがある人がいますと、発症率が高まります。考え方や性格が親に似ることで、うつ病が高まります。
             目次に戻る


5.うつ症状が現れる病気

うつ症状が現れる病気がいくつかありますので、ご紹介します。

双極性障害

双極性障害は、以前は躁うつ病といわれていて、うつ状態と躁状態を繰り返す病気です。

うつ状態では、憂うつな気分や何に対しても興味が持てないといった症状が現れ、気分が落ち込みます。

躁状態では、気分が高揚し、色々なことに興味を持ったり、自分がえらくなったように感じ、金遣いが荒く、注意が散漫で、声がかれるほど話し続ける、眠らなくても平気、何でもできるように感じられたりするのが特徴です。

双極性障害は、うつ状態の時は、うつ病との区別が難しく、初診でうつ病や双極性障害と診断することは大変難しいです。

双極性障害のある人が抗うつ剤を服用していると、急に躁状態に転じたり、返って不安になることがあります。

問診で、これまでに躁状態の特徴的なかったかどうか確認しますが、周りの人が「これまでとは別人のようになってしまう」かどうか気づくことが大切です。

パニック症

パニック症は、動悸が激しくなったり、呼吸困難、強い不安感、冷や汗、震え、めまいなどが突然起こります。これが数時間や数日、数ケ月単位で繰り返します。

何度も繰り返すうちに、「このまま死んでしまうのではないか」、「どうにかなってしまうのではないか」、「また発作が起きたら」という不安や恐怖感が強くなり、仕事や日常生活に支障がでたりします。

進行すると、家に閉じこもり気味になったり、不安から気分が落ち込み、徐々にうつ状態になります。

統合失調症

統合失調症は、妄想、幻覚、興奮などの陽性症状と表情が乏しい、会話が進まない、意欲が低下する陰性症状があり、注意力散漫、不安、気分の落ち込みなどから日常生活に支障をきたす病気です。

気分の落ち込みや強い不安からうつ病と間違えられやすいですが、妄想はうつ病で起こるものとは異なります。

パーソナリティ障害

パーソナリティ障害は、ものの考え方や行動パターンが極端に偏り、かたくなになることで周囲との関わり方に支障がでる病気です。

孤独に耐えられない依存性パーソナリティ障害、感情や対人関係が不安定である境界性パーソナリティ障害、完璧主義でこだわりが強い強迫性パーソナリティ障害などがあります。

周囲との関係がこじれてしまった結果、ひどく落ち込み、うつ症状を引き起こすことがあります。

認知症

認知症は、さまざまな原因で少しずつ脳の働きが低下して、日常生活に支障をきたすようになる病気です。

認知症の初期には、物忘れなどの脳の働きの低下を自覚する方も多く、それがきっかけでうつになることがあります。また、高齢者のうつは、認知症にもなりやすいとも言われています。

認知症とうつ病とでは、認知能力と、意欲に違いが出ます。検査をした場合、認知症の場合、やってはみるもののできないことが多く、一方うつ病は、検査をやるように促しても「できない」と言ってやろうとしません。

また、抑うつ気分に関して、認知症の場合は、被哀感や自責感はなく、一方うつ病は、自分を責めたりすることが多いです。

認知症の場合は、脳の画像検査をして、認知症の有無を確認します。

脳梗塞

脳梗塞は、脳の血管が詰まる病気です。脳梗塞になると、脳の働きが悪くなるため、うつ症状が出ることがあります。

 脳梗塞とうつ病では、うつの症状の現れ方に違いがあります。脳梗塞は、急に現れ、何月何日から症状がでたとはっきりわかることがあります。一方うつ病の場合、うつ症状が徐々に現れます。

また、脳梗塞では、言葉が出にくい、物の見え方がおかしい、半身に麻痺などの症状が現れます。

更年期障害

更年期障害は、女性の場合、閉経前後の45~55歳ごろに女性ホルモンのバランスが変動して、さまざまな不快な症状が現れる病気です。

更年期のうつ症状もうつ病も、どちらもうつ症状としては、変わりありませんが、原因に違いがあります。更年期のうつ症状は女性ホルモンの低下によって、うつ病の場合は、ストレスによって起こります。

ただし、更年期障害でも、例えば親の介護、夫の定年退職、仕事からの重圧、子供の自立などの心理・社会的要因も関連しています。

自律神経失調症

自律神経失調症は、自律神経の乱れによって引き起こされる様々な症状が引き起こされる状態のことです。

自律神経失調症のうつ症状もうつ病のうつ症状もストレスが原因でひき起こされますが、その病の成り立ちに違いがあります。

自律神経失調症は、自律神経のアンバランスによって引き起こされますが、うつ病は、脳の伝達物質の分泌異常もしくは、神経細胞の突起の異常によって引き起こされます。

また、自律神経失調症は、肉体的な症状が強く現れ、一方うつ病は「自分を責める」マイナス思考など、認知に問題のあることが多い精神的な症状が強く現れます。

自律神経失調症については、当院の
自律神経失調症についてをご参考にしてください。

甲状腺機能低下症

甲状腺は喉仏のすぐ下にあるホルモン分泌器官です。甲状機能低下症は、甲状腺から分泌されるサイロキシン、トリヨードサイロニン、カルシトニンの分泌減少によって引き起こされる病気です。

甲状腺ホルモンが低下すると「元気が出ない」、「不安でたまらない」などうつ病に近い症状が現れます。

甲状腺機能低下症によるうつ症状は、甲状腺ホルモンの異常であり、うつ病によるそれは、ストレスや脳の伝達物質や脳神経の異常によって引き起こされます。

パーキンソン病

パーキンソン病は、脳の黒質と呼ばれる領域にドーパミン神経細胞が失われ、神経伝達物質であるドーパミンが減り固縮、震え、動作緩慢などの症状が現れる病気で、うつ症状も現れます。

パーキンソン病は神経伝達物質であるドーパミンの分泌不足によって起こります。一方うつ病は脳の伝達物質であるセロトニンや脳神経の異常によって引き起こされます。

癌は、正常な細胞が癌化して癌細胞が無制限に身体に増殖して行く病気です。

癌の告知や、病気に対する不安からストレスを抱え込み、うつ症状につながりやすいです。

糖尿病

糖尿病は、膵臓で作られるインスリンの働きがうまくゆかず、血管を流れる血液に糖が多く存在する病気です。

糖尿病なったことでうつ症状を表す方もいますし、糖尿病による生活制限がストレスとなり、うつ病を招くことがあります。

また、逆にうつ病になったために生活習慣が乱れ、糖尿病になる場合もあります。
             目次に戻る


6.病気以外でうつ症状を現す要因

病気以外では以下のような場合にうつ症状が現れます。

アルコールへの依存

アルコールへの依存は、うつ病をを併発する場合も、逆にうつ病からアルコールへ依存する場合があります。

薬剤によるうつ症状

薬剤の服用で、うつ症状を起こすものがあります。たとえば、ウィルス性肝炎の治療薬であるインターフェロンや炎症を抑える副腎皮質ステロイド剤、ある種の降圧剤、抗ヒスタミン薬、経口避妊薬などは副作用としてうつ症状を起こすことがあります。

妊娠・出産・産後のうつ症状

妊娠してから出産までの期間を周産期と言います。この期間は、女性ホルモンのバランスの変化、出産や育児に対する不安など、ストレスになる要因が多く、またマタニティーブルーといって、理由もなく涙がでたり、不安になったりしてうつ症状からうつ病になる危険性があります。

             目次に戻る


7.うつ病のパターン

うつ病の代表的なパターンは、以下のようなものがあります。

メランコリー

最も典型的なパターンです。

自分を責めることが特徴で、「自分は周りに迷惑をかけている」「すべて自分が悪い」などと思い込みがちです。

睡眠に関して、早朝覚醒が特徴で、午前2時や3時に目が覚め、そのあと眠れなかったりします。

朝は、特に憂うつで、夕方になると少し良くなるというように一日の中でも気分が変動します。

食欲が落ちて、体重が5~10kg減少する場合もあります。

非定型

基本的に、メランコリーと逆のような特徴を示します。

他人の言動に過敏に反応して傷つき、それを引きずって落ち込んだりします。

睡眠に関しては、過眠が特徴で、起床できずに、一日中眠っている場合もあります。

食欲が増し、ご飯や甘い物などを食べ過ぎたり、イライラしながら過食に陥り体重が増加するばあいがあります。

精神病性

「現実の認識がうまくできなくなっている状態」を指し、うつ病の中でも重度に当たります。

幻覚、妄想を伴うのが特徴で、多くの場合入院が必要です。
             目次に戻る


8.現代医学的な治療

治療の基本は、休養・環境調整、薬物療法、精神療法です。重症度やパターンによって、通電療法や光療法があります。

うつ病の治療では、すべての患者さんに抗うつ薬を使うのではなく、重症度によって使う場合と使わない場合があります。

うつ病の重症度は、日常生活に支障が出始めている軽症、日常生活に大きく支障が出ている中等症、日常生活がほぼ行えない重症に分けられます。

中等症や重症のうつ病には、抗うつ薬は有効ですが、軽症に対しては、最初から安易に抗うつ薬を使うべきでないとされています。

精神療法では、「うつ病とはどのような病気で、どのような治療法があり、どのように対処すべきか」と言ったことを理解し、考えてゆく心理教育や、悩みを聞いてもらうことで不安を取り除いたり、日常生活の工夫を話し合う支持的精神療法が行われます。

また、物事の捉え方や考え方の偏りを修正し、より幅広い現実的な考え方ができるようにする認知行動療法を行います。

薬の効果がどうしてもみられない場合は、頭部に電流を流し、脳の中に痙攣を起こさせる通電療法である修正電気けいれん療法を行います。

休養・環境調整

うつ病は、心も体も疲弊した状態にあるので充分な休養をとって、心と体をしっかり休めることがまず第一です。

家庭では、誰か一人で家事・炊事など抱え込まず、家族同士で役割を分担することや、職場では配置換えなど、ストレスとなる条件を極力減らす工夫をして環境を調節します。

薬物療法

うつ病は、脳の神経細胞の働きに異常が生じることで起こると考えられ、抗うつ薬は、神経細胞間で情報を伝えている神経伝達物質の働きを高めてくれる作用があり、それによって効果が期待できます。

抗うつ薬による治療を継続することで、約7割の患者さんは、症状が改善し、落ち着いた状態になります。

抗うつ薬には、
①SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)
②SNRI(セロトニン・ノルアドレナリンサイト再取り込み阻害剤)
③NaSSa(ナッサ ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
④三環系抗うつ薬
⑤四環系抗うつ薬
の5種類があります。

最初の治療薬に選ばれるのは、①SSRI ②SNRI ③NaSSaです。

これらの薬は、効果が実感できるまで数週間かかるため、抗不安薬や睡眠剤を併用することがあります。

抗うつ薬は原則として1剤の投与から始め、効果がなければ他の種類に切り替えます。少ない量から始め、1~2週間で副作用がないかを確認してから有効容量まで増やします。6~8週間後に効果判定をを行い、効いていればその薬を使い、効いていなければ、別の抗うつ剤に替え、6~8週間後に効果判定をすることを繰り返します。

抗うつ剤が効いた場合でも、うつ病が改善して症状が落ち着くまでには、数カ月から1年近くかかります。改善したからと言ってすぐに抗うつ薬をやめると再発しやすいです。

途中で薬を自己判断でやめると、めまい、吐き気、不眠、発汗、手足のしびれ、イライラなどの中止後症状(離脱症状)が起こることがありますので、医師との相談が不可欠です。

抗うつ薬の種類によってさまざまな副作用があり、服用を開始した最初の1~2週間がピークでそれ以降治まってくることが多いです。抗うつ薬の共通した副作用として、不安、イライラ、パニック発作などアクチべーションシンドロームという副作用が起こることもあります。

主な副作用は以下の通りです。
SSRI:吐き気、食欲不振、下痢
SNRI:吐き気、尿が出にくい、頭痛
NaSSa:眠気、体重増加
三環系:口が乾く、便秘、立ちくらみ
四環系:眠気、ふらつき

精神療法

精神療法には、心理教育や支持的精神療法、認知行動療法などがあります。

①心理教育

心理教育は、患者さん本人、ご家族がうつ病について正しく理解していただき、うつ病についての知識を身に着けていただき、不必要な不安感などを取り除きます。

②支持的精神療法

支持的精神療法は、医師が患者産の話をよく聴き、患者さんのつらさや苦しみを理解して共感し、また日常生活の工夫を話し合う療法です。主にカウンセリングが行われます。

軽症のうつ病の場合は、最初から安易に抗うつ薬を使うのではなく、まずは、心理教育や支持的精神療法を行うだけで改善される場合があります。

③対人関係療法

対人関係療法は、うつ病に影響を与える対人関係を振り返り解決してゆく療法です。

うつ病の発症には、対人関係が関わっている場合があります。夫婦や家族との関係、親しい友人との関係、仕事に関わっている人達との関係など、対人ストレスを生み出す可能性があります。


対人関係療法では、問題となる対人関係を見極め、患者さんを支えながら、対人関係のパターンを変化させ、自尊心を高めます。

④認知行動療法

物事の捉え方を「認知」と言います。私たちは、出来事や状況に対して、嬉しい、悲しい、怖い、怒れるなど感情を抱きます。その感情を引き起こす原因は、出来事や状況そのものではなく、頭の中にある「認知」というフィルターです。

認知行動療法は、つらい感情を引き起こす認知を明確にして、その認知が実際に本当なのか検証し、本当でなければどんな認知が適切なのか客観的な根拠を探り、つらい感情を軽減するために認知と行動を変容してゆく精神療法です。

その他の治療法

その他の治療法として、頭部に電流を流して、脳の中に痙攣をおこさせる修正電気けいれん療法があります。

通常、入院して1週間に2~3回、およそ1か月間続けることで約90%の患者さんに改善が期待ができるそうです。


効果が高い半面、全身麻酔の元、筋弛緩薬を用いますが、筋弛緩薬
の効き目が不十分な場合は、まれに痙攣によって骨折することがあり、その他不整脈、記憶障害などの副作用が見られます。

秋から冬にかけてうつ病を起こす季節性には、人工的な光を2時間
ほど浴びる光療法があります。
             目次に戻る


9.対策

うつ病の対策には、日常生活リズムを正すこと、ストレスの対処、リラクゼーション法、運動、お灸、養生としての認知行動療法があります。

日常生活リズムを正す

私たちの体は、「体内時計」と呼ばれる約二十四時間周期で変動する「サーカディアンリズム」が備わっています。サーカディアンリズムは、主に覚醒と睡眠、摂食に関係して働きます。うつ病になると、不眠や食欲不振などによりサーカディアンリズムが狂います。

サーカディアンリズムを整えるには、毎日同じ時間に起床して、光を浴びる事ことや、朝食をしっかり食べることが大切です。

生活リズムについては、当院のお勧めする養生法の中の
生活リズムについてをご参考にしてください。

ストレスの管理

ストレスはうつ病にとって一番の要因です。私たちは生きている以上、何らかのストレスを感じています。特に対人関係のストレスが多いです。ストレスは避けられるものは、避ける方が望ましいですが、状況が変えられない場合は何らかの管理が必要です。

ストレスの管理については、当院の
ストレス管理をご参考にしてください。

リラクゼーション法

リラクゼーション法は、体の緊張を緩め、心の緊張をほぐし、ストレス反応の緩和ができ、自律神経のバランスに良い影響を与えることができます。

当院では、腹式呼吸法、自律訓練法、筋弛緩法をお勧めしています。やり方は、いづれも当院のお勧めする養生法の中の
腹式呼吸法自律訓練法筋弛緩法をご参考にして下さい。

運動

運動は、身体的に体力の維持・向上を始め、筋力の維持・増強、骨密度の増加、血糖値の減少、血圧を下げる、姿勢を正す、食欲の増進、不眠の解消、腰や膝などの運動器の改善・予防、風邪などの抵抗力の向上、肥満防止、脂質代謝の改善、冷え症の解消などがありますが、精神的にも気分転換、ストレスを発散、認知症の低減などの効用があり、うつ病の方にも心身共に良い影響を与えます。

激しい運動は、長続きせず、またかえって心身に悪影響を与えてしまうことがありますので無理のない、楽しめる、長続きする運動が望まれます。

当院では、インターバル速歩と腕を前後に振る、もしくは回転させるスワイショウをお勧めしております。

当院のお勧めする養生法の中の
インターバル速歩前後のスワイショウ回転のスワイショウをご覧下さい。動画、前後のスワイショウ回転のスワイショウの動画もありますのでそちらもご参考にしてください。

お灸

お灸は、皮膚と内臓を結ぶ経路である経絡や体表面にあるツボをもぐさの熱で刺激して、体調を整える療術です。

当院に来院される患者さんには、せんねん灸をサービス品としてお渡して、自宅でお灸をしていただいています。

うつ病でよく使われるツボは、
太衝神門足三里です。せんねん灸のやり方は、当院のお勧めする養生法の中の、お灸のやり方についてをご参考にしてください。

養生としての認知行動療法

認知行動療法は、うつ病など精神障害の患者さんだけではなく、自律神経失調症のような未病の段階の方でも養生法として役立つものとして、当院もお勧めしております。

当院の
養生としての認知行動療法をご参考にしてください。

シート(
感情・自動思考日誌自動思考の修正その1自動思考の修正その2先延ばしの行動:メリット・デメリット比較表下向き矢印で非適応的スキーマを見つける表非適応的スキーマ:メリット・デメリット比較表適応的スキーマの体験記録)もご利用ください。

      参考図書
         別冊NHKきょうの健康 よくわかるうつ病 NHK出版

       うつ病 
NHKきょうの健康 2016年 7月号 NHK出版
         うつ病 NHKきょうの健康 2015年 11月号 NHK出版
          うつ病 NHKきょうの健康 2014年 10月号 NHK出版
 

             目次に戻る



10.当院の鍼灸施術について

当院では、気の概念と陰陽観に基づいた東洋的な発想によります積聚(しゃくじゅ)施術の考え方を取り入れた鍼灸施術行っています。

この施術法の考え方を取り入れているのは、この地域で唯一当院だけです。

「積聚」とは東洋医学では「お腹の異状」という意味で、症状としては、自覚痛や触診して感じる痛み、圧して感じる硬さ、動気(脈打つこと)などを指します。

腹部(背中に対して陰面)の五蔵区分のどこに異状があるかによって見立て(証)を立て、背中(腹部に対して陽面)の五行区分あるツボを一定の順序で
刺激をします。

お客様の訴える症状を始め、体のある部位を基準(指標)としてその変化を確認しながら施術を進め、最終的には腹部の異状を解消する施術法です。

東洋医学的では、一部が全体を投影しているという考えから、腹部の異状は全身の異状を現しているとみなし、腹部の異状が解消されることでお客様の主訴の軽減、解消を始め、諸症状が改善され症状の出にくい体に変化してゆきます。

鍼灸施術中、以下のような考えに基づいて、ツボや経絡を選択してい

ます。

1.最も直接に太極である精気に働きかけることに基づいた施術。
2.身体を陰陽観で捉える事に基づいた施術。
3.蔵府観や五行論に基づいた施術。
4.経絡の虚実に基づいた施術。
5.具体的な症状に焦点をあてた施術。

             目次に戻る


料金

初めての方へお得な初回キャンペーン

ご予約の際に「ホームページを見た」とご予約していただくと
初診料の1,800円が無料になります。

初診料 1,800円 → 0 円
施術代 4,000円


Googleの地図

⇒詳しい道順はコチラ

伝馬町鍼灸院  〒440-0822 愛知県豊橋市伝馬町113  TEL: 0532-63-6093



お問い合わせについて

電話番号 (0532)63-6093
お問い合わせをお待ちしております。 →メールでのお問い合わせ


▲ページトップに戻る

HOME初めての方へプロフィール喜びの声料金・営業時間よくある質問

アクセスお問い合わせ伝馬町鍼灸院健康通信

Copyright (C) 豊橋の伝馬町鍼灸院 All Rights Reserved. design by monoledge