西洋医学が西洋思想に基づいた医学であるように東洋医学は東洋思想をベースに組み立てられた医学です。
鍼灸は元々、中国を発祥の地とされています。鍼灸は、東洋思想の中の中国の古代思想から組み立てられた医術です。
鍼灸は、中国の古代思想の「気」「太極」「陰陽」をベースに組み立てられ、生命力や冷えの関係を生み出しています。
1.宇宙の根源「精気」と「太極」
中国の古典思想では、生命力の源を「気(き)」と捉えます。気は人間だけでなく、動物、植物、鉱物など、宇宙のすべてを構成する基本単位です。
この「気」の大元を「太極(たいきょく)」と言います。太極は、天地がまだ分かれる前の混沌とした宇宙の根源であり、「精気(せいき)」とも呼ばれます。宇宙の万物や私たち人間は、すべてこの精気から創られているのです。
2.体の中に広がる「大宇宙」と「小宇宙」
太極が動くとき、正反対の性質を持つ2つの精気である「陰(いん)」と「陽(よう)」が生まれます。
宇宙が「陰陽の気」で創られた広大な世界(大宇宙)であるのに対し、人間もまた、宇宙と全く同じ「陰陽の気」で創られた小さな世界(小宇宙)です。この、自然界と人間は本来一つであるという考え方を、東洋思想では「天人合一(てんじんごういつ)」と言います。
3.健康のカギを握る「陰陽のバランス」
太極から分かれた「陰」と「陽」のバランスこそが、私たちの生命力の強さを決めます。
健康な状態:陰陽のバランスが良く、生命力が強い姿。
病気がちの状態:陰陽のバランスが乱れ、生命力が低下した姿。
この生命力が低下して病気に傾いた状態のことを、東洋思想では「精気の虚(せいきのきょ)」と呼びます。当院が施術の根底に置いている「冷え」とは、まさにこの「精気の虚」の状態なのです。
4.陰陽思想と自律自律神経は相似関係にある
東洋思想(中国古典思想)で言われる陰陽思想と自律神経は相似した関係にあります。
(1)陰陽思想の特徴
陰陽思想の特徴 は、以下の通りです。
1.私たちは自然を意思でコントロールできない
2.陰と陽の2つに分けられる
3.反対の性質をもつ(陽:動的、陰:静的、男女、上下、明暗、昼夜左右など)⇒対立
4.陽が増えると陰が減る、陰が増えると陽が減るように常に平衡状態を保とうとする⇒消長
5.お互い依存しあって存在していて単独で存在することはありえない(陰があるから陽がある、陽があるから陰がある)⇒互根
6.陰が極まると陽に、陽が極まると陰に質的変化を起こす⇒転化
7.陰と陽のバランスを保つことで良い状態を保つことができる⇒中庸
(2)自律神経の特徴
自律神経は、私たちの身体の状態を一定に保つようにバランスをとりながら生命を維持してくれている神経です。
自律神経の特徴は以下の通りです。
1.意思ではコントロールできない
2.大きく分けると交感神経と副交感神経に分類される
3.同じ臓器に両者が繋がっていて(二重支配)、互いに反対の働きをする(拮抗作用)。
4.交感神経は、身体が活動時に強く働き、エネルギーを発散、消耗するように働く。副交感神経は、休息時に強く働き、エネルギーを保存、回復、蓄積するように働く。正常に働いている場合は両者が同時に強まる、弱まることはない。
5.生きている限り2つの神経は、休むことなく働き続けて互いが依存しあっていて単独に存在することはありえない。
6.交感神経が強くなり過ぎると自動的に副交感神経に切り替わる。
7.2つの神経のバランスを保つことで健康を保つことができる。
(3)健康のカギを握る「自律神経のバランス」
自律神経の「交感神経」と「副交感神経」のバランスこそは、私たちの生命力の強さを決めます。
健康な状態:「交感神経」と「副交感神経」のバランスが良いことが、生命力が強い姿。
病気がちの状態:「交感神経」と「副交感神経」のバランスが乱れることが、生命力が低下した姿。
自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、生命力が低下して病気に傾いた状態のことを「自律神経失調症」と呼びます。
5.陰陽のバランスを整えると同時に自律神経を整える
上記のように自律神経と陰陽は、相似関係にあります。
東洋思想に基づく陰陽のバランスを整えることで健全な状態を保つことができます。
また、西洋医学に基づく自律神経の交感神経と副交感神経を整えることで健康を維持することができます。
6.当院の鍼灸施術は、東洋思想(中国古代思想)に基づく陰陽のバランスを整えることで、西洋医学に基づく自律神経を整えます
当院では、東洋思想(中国古代思想)に基づく陰陽のバランスを整えることで、西洋医学に基づく自律神経を整えることができると考えております。
その結果、自律神経失調症が改善されると考えています。





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