こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院・院長の川添です。
病院で「異常なし」と言われる体調不良にお悩みの方、それは体全体のバランスを保つ仕組み「ホメオスタシス」が乱れているサインかもしれません。
今回は、私たちの体が本来持っている「生命力」を維持するために欠かせない、ホメオスタシスの仕組みについて分かりやすく解説します。
1.ホメオスタシス(恒常性の維持)とは?
ホメオスタシスとは、まわりの環境や体の中が変化しても、健康な状態を一定の範囲内に保ち続けようとする体の働きです。「恒常性(こうじょうせい)の維持」とも呼ばれます。
このホメオスタシスは、次の「3つの大きなシステム」がバランスよく支え合うことで成り立っています。
1.自律神経系
2.免疫系
3.内分泌(ホルモン)系
どれか1つでも崩れると、体全体のバランスがドミノ倒しのように乱れてしまいます。
(1) 自律神経系:体を自動コントロールする
自分の意思とは関係なく、体温調節、呼吸、消化、血の巡りなどを24時間自動で調整している神経です。
交感神経(アクセル): 体を活動モードにする
副副交感神経(ブレーキ): 体をリラックスモードにする
内臓はこの2つの神経にコントロールされており、片方が働いているときは、もう片方が抑制的に働く仕組みになっています。
生命力が強い状態:
両方の活動量が高く、切り替えがスムーズな状態です。ストレスに対しても素早く順応できます。
生命力が低下した状態:
このバランスが乱れた状態です。体調を崩し、病気に傾きやすくなります。
(2)免疫系:外敵や異物から体を見守る
ウイルスや細菌(外からの侵入者)や、がん細胞(体の中の異物)を見つけて退治し、自分自身の体を守る仕組みです。
自然免疫: 生まれつき体に備わっている「第1の防衛線」
獲得免疫: 生まれた後に獲得する「第2の防衛線」
生命力が強い状態:ウイルスなどが侵入したときに素早く反応し、その特徴を記憶して次回に備える「学習能力」が高い状態です。
また、免疫はただ攻撃力が強いだけではいけません。自分の体を攻撃しないように「暴走を抑える力」も必要です。攻撃と抑制のバランスが絶妙に取れている状態こそが、生命力が強いといえます。
(3)内分泌(ホルモン)系:化学物質でじっくり調整する
「ホルモン」という化学物質を作り、血液に乗せて全身の細胞へ送り、成長・代謝・ストレスへの対応などを細かく調整する仕組みです。
神経が「電気信号」で一瞬のうちに情報を伝えるのに対し、ホルモンは「化学物質」を使ってゆっくり、持続的に体を整えます。
主なホルモンの例:
ストレスホルモン(糖質コルチコイド): 副腎で作られ、エネルギーを作ったり、血管を縮めたりします。
甲状腺ホルモン: 全身の細胞に働きかけ、効率よくエネルギーを作るのを助けます。
成長ホルモン: 骨や筋肉の再生、脂肪の分解、やる気や記憶力のキープにも関わっています。
生命力が強い状態:環境の変化に合わせて、必要なホルモンが「適切な量で」「タイミングよく」作られ、ターゲットとなる細胞にしっかり届いて、量のコントロールが柔軟にできる状態を指します。
2.東洋医学から見る「ホメオスタシス」と生命力
西洋医学では、自律神経、免疫、ホルモンを別々のものとして検査することが多いですが、実はこれらはすべて、海面下でつながっている氷山のようなものです。
東洋医学は、身体をパーツ(部分)の集まりとして捉えるのではなく、1つの生命体として捉えます。
3.当院の鍼灸施術
当院では、この3つのシステムのバランスを乱す根本的な原因は「冷え」にあると考えています。
体が冷えると五臓のバランスが崩れ、ホメオスタシスがうまく働かなくなってしまいます。
お灸や鍼の施術でこの「冷え」を取り除き、内臓のバランスを整えることで、体本来のホメオスタシス(恒常性)が働き始め、生命力がグンと高まっていきます。
「どこに行っても異常がないと言われるけれど、なんとなく不調が続く…」という方は、ぜひ一度、お体の底にあるバランスを整えにきてくださいね。





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伝馬町鍼灸院でございます。