こんにちは!豊橋市の伝馬町鍼灸院・院長の川添です。
前回は、健康な状態を一定に保つ仕組み「ホメオスタシス」についてお話ししました。
今回からは、私たちの生命力の源ともいえる「代謝(たいしゃ)」について数回に分けて詳しく解説していきます。
「代謝が良い・悪い」という言葉はよく耳にしますが、実は生命力に関係する代謝には、大きく分けて「物質代謝」「エネルギー代謝」「新陳代謝」の3つがあります。
今回はその第1弾として、すべての土台となる「物質代謝(ぶっしつたいしゃ)」について分かりやすくお話しします。
1.物質代謝とは?
物質代謝とは、私たちが生命を維持するために、体の中で「物を作ったり、壊したり」して起こる化学反応のことです。
私たちの体の中では、常に次の2つのプロセスが同時に行われています。
(1)異化(いか)= 体の中の物質を「壊す」
食べ物や体脂肪をバラバラに分解し、私たちが動くためのエネルギー(ATP)を取り出す過程のことです。
具体例: 胃腸での消化、呼吸、脂肪の燃焼、激しい運動による筋肉の分解など
(2) 同化(どうか)= 体に必要な材料を「作る」
(1)異化で手に入れたエネルギーを使って、筋肉や皮膚、ホルモンなど、体に必要な材料を組み立てる過程のことです。
具体例: 筋肉の成長、傷の修復、成長期の体の発達など
2.健康を保つ「動的平衡(どうてきへいこう)」
この「異化(壊す)」と「同化(作る)」の2つは、バラバラに行われているわけではありません。体の中でバランスよく、まったく同時に行われています。この絶妙なバランス状態のことを、専門用語で「動的平衡」といいます。
私たちは、古い細胞を壊して(異化)、新しい細胞を作る(同化)というサイクルを、絶え間なく繰り返すことで健康を保っています。
このサイクルが引っかかりなく、スムーズに美しく回っている状態こそが、「代謝が良く、生命力が高い」状態です。
東洋医学から見る「物質代謝」
東洋医学では、この「壊す」と「作る」のバランスが崩れる原因を、五臓六腑の働きの低下や「冷え」にあると考えています。
体が冷えて内臓の元気がなくなると、食べ物をうまく分解(異化)できなくなったり、傷を修復するための材料(同化)を十分に作れなくなったりして、物質代謝のサイクルが停滞してしまいます。
当院では、お灸や鍼の施術で心地よく体を温め、内臓の働きを活性化させることで、体の中の「壊す」と「作る」のサイクルを本来のスムーズな状態へと戻すお手伝いをしています。
「最近、ケガや疲れの治りが遅くなったな…」と感じる方は、体の中のサイクルが滞っているサインかもしれません。ぜひお気軽にご相談くださいね。





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