不眠、冷え、食べられない 70代 女性 主婦

来院

2024年8月

 

症状

16年前に孫が生まれ、孫の世話をしていたことから夜眠れなくなり、それ以来睡眠導入剤を服用している。2年前ぐらいから薬を服用しても眠れなくなった。5年ぐらい前から、手指を始め、右膝、足首、腰が冷えるように感じるようになった。特に手指は冬になると白っぽくなるレイノー症状が出ることもある。1年前ぐらいから胃の調子が悪く、胃が働いていない感じがするようになった。最近で食べると直ぐに膨満感がでて、ゲップが出るようになり食べる量が減ってきている。便は普通にでる。

整体の方で、骨盤や股関節に施術を受けたことがある。

自律神経失調症、豊橋、鍼灸で検索して当院をみつけた。

不眠、手指、足首、腰の冷え、量が食べられない、ゲップ、膨満感

施術内容

仰向けでおへそとみそ落ちの真ん中あたりのツボ(中脘)にお灸を施術後、圧痛の弱い右足三里にお灸を施術した後、腹部の圧痛、張りの部位を確認したことろお臍から上1.5cmあたりの所に圧痛が診られ、脾積とした。

腹診圧痛図

写真は左右にスライドできます

至陰への棒灸での施術

至陰への棒灸でのお灸施術

伏臥位になっていただき、側頚部、後頚部、両肩、背中、腰部を触診し身体の状態を確認後、両足小指の至陰を棒灸で温めた。

背部のツボへ炭化した棒灸でのお灸施術

背部のツボへ炭化した棒灸でのお灸施術

内臓に関連する背骨の間にあるツボ4か所に炭化した棒灸を使ってお灸施術した。

再度、腹診して積の変化、位置を確認

再度、腹診して積の変化、位置を確認

再度、仰臥位になっていただき、再度、腹診をして積の変化、位置を確認した。

積に関連する経絡を棒灸でのお灸施術

積に関連する経絡を棒灸でのお灸施術

積に関連する経絡を棒灸で滑らかになるまでお灸施術をした。

再度、腹診して積の変化、位置を確認

再度、腹診して積の変化、位置を確認

再度、腹診して積の変化、位置を確認した。

手首にある陽地へのお灸施術

手首にある陽地へのお灸施術

全体的な内臓のバランスを整えるため手首にある陽池のお灸を施した。

最終の腹診で積の変化、位置を確認

最終の腹診して積の変化、位置を確認

最終の腹診を行い腹部にある積の変化、位置を確認した。

神闕へ棒灸施術

神闕へ棒灸施術

身体全体を整えるために神闕へ棒灸を施した。

座位で肩へのお灸施術

座位で肩へのお灸施術

腋窩、腹部、頭部、両手、両足の体温測定、脈の変化、舌の変化を確認後、最後に両肩を触診し、凹みのある方の肩井にお灸を施し施術を終了した。

使用したツボ

中脘、L足三里、両側至陰、第4、第5胸椎棘突起間、脊中、命門、筋縮、膝から足指先の脾経の経絡、左陽池、神闕、肩井

施術経過

2診目(初診より7日目):施術後、次の日は一日中だるかった。胃の調子は変わらない。手指、足首の冷えは感じる。睡眠も変わらず。心積で対応。

3診目(初診より13日目):2~3日間胃がすっきりした感覚があった。お腹のすいた感覚も少し感じられた。食べる事に少し安心感が出てきている。よく噛んで食べるよう心掛けている。心積で対応

4診目(初診より20日目):今回はお腹のすいた感覚はなかったが、胃の違和感は感じられなかった。施術後の翌日のだるさもなくなってきた。睡眠が少し寝つきがよくなった。心積で対応

5診目(初診より27日目):胃の違和感のないのが続いている。寝つきもまずまず良い感じになぅってきた。脾積で対応

6診目(初診より34日目):胃の違和感はなくなった。睡眠も良好が続いている。脾積で対応。

7診目(初診より41日):胃の不快感はなくなった。心配しながらではあるが、多少多めに食べられるようになってきた。心積で対応

8診目(初診より55日目):お腹はすいた感覚はないが、胃のすっきりした感覚はある。食後もきにならなくなった。脾積で対応

9診目(初診より66日目):お腹がすいた感覚はないがすっきりした感覚があれば安心できる。調子よく食べることができた。腎積で対応

10診目(初診より80日目):胃の調子は安定している。手の指の冷え感はある。睡眠も寝れている。体重が500g増えた。脾積で対応

11診目(初診より94日目):少し食べすぎたが大丈夫だった。気温が低いと手足に冷え感を感じる。心積で対応

14診目(初診より146日目):胃の調子は良好、体重が1㎏増える。睡眠も十分とれている。

右の足首だけが冷える感じがある。肺積で対応

17診目(初診より195日目):胃の調子はむらなくすっきりした感じ。食べる量は一定にしている。手足レイノー症状は感じない。肺積で対応

23診目(初診より300日目):胃の調子が良好、冷え感良好、睡眠もとれるようになりひとまず

継続的施術は終了した。肺積で対応

 

考察

比較的に高齢で、胃の不調、手足の冷え、不眠からもわかるように生命力による低下が大きかった。無理せず時間をかけながら、本人のペースを大切にして施術を行った。

ウォーキングなども日ごろから行っているため、それが熱を作ることにも好影響を与えた。

当院では「冷え」を体調不良の根本的な原因としている。この「冷え」は単なるか体が「冷えている」「冷たい」といった感覚的なものだけではなく、生命力が低下して、正常な熱を作る力、巡らせる力、放熱する力が低下した状態と考えている。その「冷え」をお腹の積の位置の変化で確認し、施術の効果を診てゆく。

胃の不調は、熱を作る力に関係し、東洋医学の五臓で言うと脾や腎に関係している。手足の冷えは、熱を巡らせる力に関係し心や肝に関係する。不眠は熱を作る、熱を巡らせることにも関係するが熱を放熱することにも関係する。

そのバランスを取ることがお客様の持つ自然治癒力を高めることになり、結果病が癒えてゆくと考えている。

 

 

 

 

 

 

 

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