不眠 60代 女性 主婦

来院

2025年9月

 

症状

4年前、娘が2人目の子供を出産した。その時に娘は里帰りしていて、上の子の世話するようになり、突然寝つきが悪く、眠れなくなった。その時が初めて不眠になったが世話をするのが終わったころには普通に眠れるようになった。

3か月前に、主人が飲み会で遅くなることがしばしばあり、その頃からまた寝つきが悪くなった。11時に床についても、ひどいと5時ごろまで眠れないことがある。

最近、市販の睡眠導入剤を飲み始めた。寝つきは少し良くなったが途中で目が覚めて、眠れないことが多い。

日常生活は何とかこなしているが、精神的、肉体的に疲労が溜り、昼寝しようと思いながらも、昼寝ができない。

過去に特に大きな病気をしたことはないが、ピロり菌の除去の薬は服用している。

チラシをみて、自律神経が乱れていると思い、施術を受けることにした。

不眠、市販の睡眠薬服用 ピロリ菌の薬を服用

施術内容

仰向けでおへそとみそ落ちの真ん中あたりのツボ(中脘)にお灸を施術後、圧痛の弱い左足三里にお灸を施術した後、腹部の圧痛、張りの部位を確認したことろお臍から上1.5cmあたりの所に圧痛が診られ、脾積とした。

腹診圧痛図

写真は左右にスライドできます

棒灸による至陰へのお灸

至陰への棒灸による施術

伏臥位になっていただき、側頚部、後頚部、両肩、背中、腰部を触診し身体の状態を確認後、両足小指の至陰に棒灸で温めた。

背部のツボへ炭化した棒灸でのお灸施術

背部のツボへ炭化した棒灸でのお灸施術

内臓に関連する背骨の間にあるツボ4か所に炭化した棒灸を使ってお灸施術した。

再度、腹診して積の位置の変化を確認

再度、腹診して積の位置の変化を確認

再び仰臥位になっていただき、腹診をして積の変化を確認した。

積に関連する経絡を棒灸で施術

積に関連する経絡を棒灸でお灸施術

積に関連する経絡を棒灸で滑らかになるまでお灸施術をした。

再度、腹診で積の変化、位置を確認

再度、腹診で積の変化、位置を確認

再度腹診で積の変化、位置を確認した

手首にある陽地へのお灸

手首にある陽地へのお灸

全体的な内臓のバランスを整えるため手首にある陽池のお灸を施した。

最終の腹診にある積の変化、位置を確認

最終の腹診で積の変化、位置を確認

最終の腹診を行い腹部にある積の変化、位置を確認した。

神闕へ棒灸施術

神闕へ棒灸施術

身体全体を整えるために神闕へ棒灸を施した。

座位で肩へのお灸施術

座位で肩へのお灸施術

腋窩、腹部、頭部、両手、両足の体温測定、脈の変化、舌の変化を確認後、最後に両肩を触診し、凹みのある方の肩井にお灸を施し施術を終了した。

使用したツボ

中脘、L足三里、両側至陰、第4、第5胸椎棘突起間、脊中、命門、筋縮、肘から母子指先の肺経の経絡、左陽池、神闕

施術経過

2診目(初診より6日後):市販の薬で寝つきは良いが夜中に背中が痛く夜中に起きたり、トイレに行くことが多い。朝早く目が覚める。昼間は眠たいが昼寝は寝落ちしない。散歩をするようにした。脾積で対応した。

3診目(初診より13日目):11時に就寝したが寝つきが悪かった。4時に目が覚め、それ以降は眠れんなかった。昼間は寝落ちしないが、座って目を閉じていることが多い。足湯をやるようにした。脾積で対応した。

4診目(初診より26日目):3日前から市販の薬を辞めてみた。寝つきは市販の薬を服用していた時とそれほど変わらない。脾積で対応した。

6診目(初診より47日目):だんだんと良く眠れるようになってきた。中途覚醒はあるが以前よりも早く寝れる。時々足の冷えを感じる。脾積で対応した。

7診目(初診より77日目):睡眠がとれるようになった。脾積で対応した。

8診目(初診より107日目):背中が痛いが睡眠は良好。脾積で対応した。

9診目(初診より135日目):11時から就寝して7時まで眠れるようになる。脾積で対応した。

考察

来院した時点で、ヒヤリングからそれほどストレスはなかった。身体的には、上半身に熱が上がり傾向にあり、生命力が低下し、熱を作る、巡らせる力が低下していたので、それらを改善するよう施術を行った。

年齢を重ねてくると、生命力が低下し、下半身の機能が衰え、熱が上半身に上がり、頭部に熱がこもる傾向になり、それが不眠に影響する。

なるべく昼間にウォーキングしたり、足湯をやっていただくようお願いしたところ、すぐに実行してくれたため経過よく順調に回復した。

 

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