来院
2017年 6月
症状
30代前半の時、仕事中ゴミを片付けている時にぎっくり腰をやり動けなかったことがあった。整形外科でレントゲンを撮るも骨には異常がなく、注射で済ませた経験がある。それ以来、たびたび腰痛をおこすようになった。今回は、仕事で疲労が溜まり、腰が痛く感じられる。立っている時も座っていても痛く感じ、寝ていたり、痛い所を温めると楽になる。子供を抱いてあげたいが腰の痛みのため抱いてあげれない。インターネットで当院を見つけ、来院を決めた。
施術内容
仰向けで腹部、手首にあるツボに鍼施術した後、腹部の圧痛、張りの部位を確認したことろおへそから下5cmあたりの所に圧痛が診られる。それを一つの改善の目安にした。
伏臥位で首、肩、背中、腰の張りを確認しながら、背中のツボに鍼、腰部に灸頭鍼を行った。
仰臥位で腹部の圧痛や張りを確認し、目の周りのツボに刺さない鍼と棒灸で刺激、両足の指先(気端というツボ)を棒灸で刺激した。
腹部の緊張感に対して棒灸で刺激した。
使用経穴
神闕、関元、太淵R、魄戸R、志室R、神堂R、意舎R、督脈、大腸兪B 次膠B 足の指間穴、上腹部の力のない所など
施術経過
2診目(初診より7日目):痛みは最初を10とすると5ぐらいに軽減。腰を左右に捻ると痛みのため捻り切れない。仕事には差し支えない。
3診目(初診より14日目):痛みは最初を10とすると2ぐらいに軽減。子供を抱けるようになった。
4診目(初診より28日目):痛みは最初を10とすると2のまま。立ち続けても座り続けてもさほど痛みを感じない。
6診目(初診より54日目):腰に張りはあるものの腰を回しても痛くない。
10診目(初診より7か月目):腰は全く痛くない。仕事をしていても気にならない。子供も抱ける。ソフトバレーをしているが腰の痛みはない。
考察
慢性的な腰痛は、日常生活は普通にこなせるが、過去の生活体験、生活リズム、環境、ストレス、肉体的・精神的疲労、運動不足、不規則な生活などで、時として痛みが増強することがある。この患者さんは立ち仕事で夜勤もあり、生活リズムが崩れやすく、学生時代にマラソンを経験してことなどから腰の痛みが増強した。普段から軽めの運動をすること、お風呂で体を良く温めること。夜勤でも睡眠の確保など、日ごろの生活を見直すことで痛みが出なくなった。しばらく1か月に1回、腰のメンテナンスをしていたが、10回目を区切り施術を終了した。
お電話ありがとうございます、
伝馬町鍼灸院でございます。