自律神経と陰陽論の相似関係について

自律神経と陰陽論の相似関係について

自律神経と陰陽論の相似関係から自律神経の乱れを整えることは、東洋医学の陰陽のバランスを整えることと同様であることが観えてきます。

自律神経とは?

私たちの身体の状態を一定に保つようにバランスをとりながら生命を維持してくれている神経

自律神経の特徴

1.意思ではコントロールできない

2.大きく分けると交感神経と副交感神経に分類される

3.同じ臓器に両者が繋がっていて(二重支配)、互いに反対の働きをする。

4.交感神経は、身体が活動時に強く働き、エネルギーを発散、消耗するように働く。副交感神経は、休息時に強く働き、エネルギーを保存、回復、蓄積するように働く。正常に働いている場合は両者が同時に強まる、弱まることはない

5.生きている限り2つの神経は、休むことなく働き続けて互いが依存しあっていて単独に存在することはありえない。

6.交感神経が強くなり過ぎると自動的に副交感神経に切り替わる 7.2つの神経のバランスを保つことで健康を保つことができる

陰陽論とは?

古代中国の思想・哲学の1つ。易経の太極から生まれた陰と陽の2つの概念。陰陽学説ともいう。宇宙を含めた自然は相反する陰と陽から成り立っているという考え方 陰陽論の特徴

1.私たちは自然を意思でコントロールできない

2.陰と陽の2つに分けられる

3.反対の性質をもつ(陽:動的、陰:静的、男女、上下、明暗、昼夜左右など)⇒対立

4.陽が増えると陰が減る、陰が増えると陽が減るように常に平衡状態を保とうとする⇒消長

5.お互い依存しあって存在していて単独で存在することはありえない(陰があるから陽がある、陽があるから陰がある)⇒互根

6.陰が極まると陽に、陽が極まると陰に質的変化を起こす⇒転化 7.陰と陽のバランスを保つことで良い状態を保つことができる⇒中庸

 

 

伝馬町鍼灸院