【秋バテにセルフ灸】
こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院の川添です。
15日、当院にて毎月恒例のお灸教室を開催しました。
今回はお一人の参加となりました。今回も楽しい時間を過ごさせていただき、感謝申し上げます。
さて、
10月に入り、一日の気温の変化の大きい日が続きますね。
そこで、注意したいのは、秋バテです。秋バテは、夏に冷たい飲食物の摂取や冷房の効いた部屋に居続ける習慣が抜けきらないままで一日の気温差に晒されることで、自律神経の調節が追い付かずに体調不良を起こす状態をいいます。
その主な原因は、夏に体を冷やし続けたことによる「冷え」です。
症状としては、全身倦怠感、疲労が抜けない、疲れやすい、やる気がでない、食欲不振、下痢・便秘、めまい、立ち眩みなどです
予防としては、こまめな衣服の脱着、ややぬるめのお風呂、軽めの有酸素運動、良質な炭水化物、タンパク質、ビタミン・ミネラルの摂取などです。
その他、ご自宅でご自身でお灸をすることも秋バテ対策の一つです。
お灸は、お灸の熱でツボを刺激することで、冷えを改善して自律神経のバランスを整えてくれる働きがあります。
当院では、皆さんがご自身、もしくはご家庭の方にお灸を据えられるように毎月第3日曜日、午前10時から12時半までお灸教室を開催しています。
お灸教室の最後には、個別にお悩みをお聞きして、お灸を据えるツボをお伝えします。
参加費は6,050円（税込）です。11月は19日、2名募集します。
参加ご希望の方は、LINEで「11月のお灸教室参加希望」とメッセージを送ってください。定員になりしだい締め切ります。
写真は左右にスライドできます
もぐさ作り
もぐさの原料は草餅で知られるヨモギです。ヨモギの葉っぱの裏側に白い綿毛がついていますが、それがもぐさになりです。ご家庭で作る場合、天日干しをしたヨモギの葉っぱをホットプレートでさらに乾燥させます。それをすり鉢に移し、すりこ木でつぶします。つぶしたヨモギの葉っぱをザルに移し、夾雑物を取り除きます。その過程を繰り返すともぐさができます。写真は、ヨモギの葉っぱをすり鉢ですりつぶしている所です。
合谷（ごうこく）へショウガ灸
ショウガ灸は皮膚にショウガを輪切りにしたものをのせ、その上にモグサをのせて燃やすお灸です。最初は暑さを感じませんが、次第にショウガが温まり、温熱感が皮膚に強く感じられるようになります。
合谷は手の人差し指と親指の付け根のやや人差し指側に取ります。押さえるとズーンと引く感じがあります。
合谷は万病のツボで、特に首から上の病によく使われます。喉の痛み、違和感、鼻のトラブル、歯の痛みなどに使われます。
足三里（あしさんり）へのお灸
足三里は、膝のお皿の外側下にある窪みから外くるぶしに向かって指4本分の所にあります。胃腸の病を始め、免疫を上げる、足のだるさの解消、愛情ホルモンであるオキシトシンの分泌を促す働きがあります。
太谿（たいけい）へのお灸
太谿は、内踝（うちうるぶし）とアキレス腱の間の窪みに取ります。太谿は、主に足腰の痛み、疲れ、冷え症、眩暈、生理不順、耳のトラブルなどに使われます。
太白（たいはく）のツボへのお灸
太白は、足の親指の内側を内くるぶしの方に向かってなぞり、大きな骨の後ろ側にある窪みにあります。主に消化器全般に効くツボです。下痢や便秘、腹痛、胃の膨満感、食欲不振、腸の過敏などに試していただきたいツボです。
湧泉（ゆうせん）へのお灸
湧泉は足の裏、足の指を足裏に曲げ、一番凹んだ所に取ります。主に、冷え症、頭痛、目、鼻、首、肩コリなどを緩和します。頭に上がった熱を足に下ろす働きがあります。
器具を使用した棒灸
もぐさを棒状にした棒灸は、器具を使うことにより皮膚を点ではなく、面的に温めることができます。肩や首を始め、付属品の取っ手を使えば一人では届かない背中へもお灸をすることができます。ツボを意識せず筋肉のコリ、痛みなど広範囲の慢性的な症状に使っていただくと便利です。
百会（ひゃくえ）への焙烙（ほうろく）灸
お灸のやり方には、もぐさを皮膚に直接のせる直接灸と皮膚ともぐさの間に物を介在して行う間接灸があります。介在する物はショウガやニンニク、また枇杷の葉を使うことが多いです。今回は、作ったもぐさを使って百会へ焙烙灸を体験してもらいました。焙烙は、土鍋です。お盆になるとよくお寺で暑気払いの行事として行われます。百会は自律神経を整えるツボの一つで、不眠や精神のイライラなどに効果があります。
ヨモギの乾燥
採取したヨモギの葉っぱを自宅で乾燥させる場合は、野菜を天日干しするネットを使用すると便利です。7～10日乾燥させます。
参加された方のアンケート
豊橋市 M.M様 女性 58歳 主婦
お電話ありがとうございます、
伝馬町鍼灸院でございます。