立ちくらみは、寝ているまたは座っている状態から急に立ち上がった際に、めまいや目の前が暗くなる、気を失いそうになる症状です。原因としては、自律神経失調症、起立性低血圧、高血圧などの循環器障害、貧血、薬の影響、糖尿病性神経症などがあります。また、脳に問題がある場合もありますので、頻繁に起こるようでしたら、たかが立ちくらみと思わず受診して検査を受けましょう。対策としては、基礎疾患がある場合はその治療を受けます。特に異常が見つからない場合は、ストレスの緩和、規則正しい生活をする、立ち上がりの際、意識してゆっくり立ち上がる、軽い運動を行うなどがあります。立ちくらみを感じた時にはまずは以下のツボを試してはいかがでしょうか。(効果は個人差があります。また効果的なツボはこの限りではありません。)
百会(ひゃくえ)
位置:頭頂部、両耳を折り曲げ、その一番高い所を結んだ線と眉間の中央からまっすぐ上がった線と交わった所あたりに取ります。
由来:「百」は多い、たくさんの意味。「会」は、集まるという意味。百会は、たくさんの経絡(気の流れ道)が集まるという意味。
効能:立ちくらみ、めまい、頭痛、視力低下、目の充血、鼻づまり、脱肛、健忘、高血圧、下痢など。
太谿(たいけい)
位置:内くるぶしの頂点とアキレス腱の間にあるくぼみあたりに取ります。
由来:「太」は「大」の意味。「谿」は、「渓」の意味。太谿は、気の流れが水のように、大きな谷を形成するという意味。
効能:めまい、女性の更年期障害、冷え全般、下肢の冷え、頭痛、耳鳴り、難聴、咳、胸の痛み、下痢、排便困難、不眠、恐怖感、驚きやすいなど。
足三里(あしさんり)
位置:膝蓋骨(ひざのお皿)のすぐ下外側のくぼみから指幅4本分下がったところで、脛のやや外側のくぼみに取る。
由来:「里」は、集まる、通ずるの意味。三は膝の下3寸の意味。手の三里と区別するため、「足」を付けています。
効能:低血圧、蕁麻疹、胃の痛み、嘔吐、下痢、便秘、胸の痛み、咳、足がダルイ、足がむくむときに使います。
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