中学2年生 女 性 起立調節障害により気持ち悪く、学校に通えない

来院

2021年 1月

症状

起立性調節障害により朝起きられない。

朝起きると前頭部の頭痛がする。立ち上がると気持ちが悪く、回転するようなめまいがする。午後になると自然に良くなる。頭痛がひどいのでH内科に行き、薬をもらい良くなった。朝が気持ち悪く、起きられないので、後日、F脳神経外科に行き、MRI検査を受けるも異常は見られなかった。漢方薬をもらうも良くならず、S脳神経内科へ行き、起立性調節障害と診断される。母親がネットで当院を見つけ、来院を決める。側弯症があり、昨年整形外科で診てもらっている。低血圧であり、初診時の血圧が95/64だった。

施術内容

お臍左側2cmあたりに圧痛

仰向けで脈拍と腋窩、腹部(中脘)、頭部(印堂)、手(合谷)、足(太衝)の体温を測定し、中脘に9壮お灸を据え、腹部の圧痛を確認し、さらに右足三里にお灸9壮据え、再び腹部の圧痛を確認したところお臍の右側4cm、上3.5cmあたりに圧痛が見られ、肺積と決めた。

背中にお灸施術を行っているところです

伏臥位で腹部の圧痛の部分に関連した部位から、純金の刺ささらない鍼でいくつかをツボで刺激して、1番の圧痛点を探し印をつけ背中での診断点として定めた、その後圧痛のある側の天宗にお灸を9壮据えた。

背中にお灸をしているところです

再度、純金の刺さらない鍼で、圧痛点のあるツボの変化を確認し、1番圧痛のあるツボを選び、そこへお灸を9壮据えた。

手三里にお灸施術

再度仰臥位になり、腹部の圧痛の変化を確認し、それに関連する経絡上にあるツボにお灸を行った。その後、左右の手三里の圧痛がある側にお灸をして、再度腹部の圧痛の変化を確認し、腹部の一番不快なツボへお灸を9回据えた。

わき腹、腹部、頭部、両手、両足の体温を測定して、施術前後の体温の変化を確認した後で、座位になり、肩にお灸を5回据えて施術を終了した。

使用経穴

中脘、R足三里、L天宗、L第12胸椎・第11胸椎間の際、R隠白、左手三里、L天枢

2診目(初診より3日目):肺積 2日は起きやすかったが、今朝は起きられず、11時ごろ起きた。

4診目(初診より12日目):肺積 気持ちが悪く、回転性のめまいもあった。朝起きた時に白湯を飲み、足湯や朝風呂を勧めた。

8診目(初診より38日目):肺積 朝は気持ち悪いが、午前中から登校できる日が出てきた。

10診目(初診より49日目):肺積 毎日午前中に登校できるようになってきた。

12診目(初診より68日目):肺積 気持ち悪さ、頭痛がなくなってきた

14診目(初診より98日目):肝積 1時間目から登校できるようになった。

18診目(初診より125日目):脾積 毎日朝から登校できるようになった。

20診目(初診より218日目):肺積 医師から完治と言われた。

その後学校には朝から登校できるが、体調のすぐれない時に来院する

 

考察

院長の顔写真

初診当初、脈も速く、手足がかなり冷えていたので、白湯や足湯、朝風呂、ホットパックを朝行うように勧めた。

 

手足の冷えが少しずつ改善され、それに伴い少しずつ早く起きられるようになった。

 

起立性調節障害は10歳代の子供たちが多く、ホルモンバランスや血圧が低い傾向があり、自律神経の切り替えがうまくいかないことが多い。

 

朝起き掛けの白湯や足湯、朝風呂を利用することにより、体に熱を補うことにより、全身の熱の巡りが良くなり、脳への血流が増え自律神経への影響も良好になり、体調も早く回復すると思われる。

 

お灸施術と併用することにより体の産生、巡りが良くなり起立性調節障害も改善できた症例である。

起立性調節障害について詳しくはこちら

起立性調節障害

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