寝違えは、起床時に首のあたりに筋肉痛様の痛みのため首の動きが制限される状態です。原因としては、睡眠中、不自然な姿勢をとり続け、冷気にさらされることで起きます。たかが寝違えと思っていたら、頸椎や神経の異常から起こる痛みもなどもあります。じっとしていても痛みやしびれがある、痛みやしびれが数日経っても回復しない場合は整形外科への受診をお勧めします。対策として、深酒をしない、極度な疲労は避ける、睡眠中に首、肩が冷えないようにするなどがあります。患部へのマッサージは炎症を起こす可能性がありますので逆効果のこともあります。寝違えかなと、思われた時には以下のツボを試してはいかがでしょうか。(効果は個人差があります。また効果的なツボはこの限りではありません。)
完骨(かんこつ)
位置:耳の後ろあたりに出っ張った骨があります。その骨の下際の筋張った筋肉のやや後ろのくぼみあたりに取ります。
由来:耳の後ろにある小高い骨は、側頭骨の乳様突起で、これを完骨といい、そこから名付けられました。
効能:首、うなじの強ばり、頭痛、顔面のむくみ、顔面麻痺、耳後痛、開口障害、不眠など。
支正(しせい)
位置:手のひらを顔側に向け、手首の小指側のまげ皺の端と肘の先端を結んだ線の真ん中の骨際あたりに取ります。
由来:「支」は分かれるの意味。「正」は、経脈の意味。
支正は、経脈がここから分岐する意味。
効能:首のこわばり、手指の痛み・しびれ、頭痛、目の病など。
関元(かんげん)
位置:からだの中心を通る線上で、おへそから指幅4本下がった所に取ります。
由来:「関」は、かなめ、重要という意味です。「元」は、気の元(生命活動の基礎)と言う意味です。
効能:冷え、のぼせ、元気が出ない、やる気が起こらない、体力が消耗している月経不順など。
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