ふわふわしためまい、動悸 40代 女性 パート 

来院

2024年9月

症状

めまい、動悸

1か月前あたりからふわふわしためまいと動悸が出始めた。めまいの方は、耳鼻科へ行き、薬を処方してもらい3週間服用したが変化はなかった。

テレビを見ていたり、揺れるものをみるとめまいがでてくる。人と会って話をしたりする時は治まっている。

動悸は、精神的不安な時に出てくる。寝る間に動悸がでて、眠れないことがある。

南海トラフの注意情報が出たとがきっかけようだが、仕事上のストレスもある。

施術内容

臍上3cmあたりに圧痛

仰向けで脈拍と腋窩、腹部(中脘)、頭部(印堂)、手(合谷)、足(太衝)の体温を測定し、中脘にお灸を据え、腹部の圧痛を確認し、さらに右足三里にお灸を据え、再び腹部の圧痛を確認したところ臍の上3cmあたりに圧痛が見られ、脾積と決めた。

背中に純金でツボの反応を調べている所

伏臥位で腹部の圧痛の部分に関連した部位から、純金の刺ささらない鍼でいくつかをツボで刺激して、1番の圧痛点を探し印をつけ背中での診断点として定めた、その後圧痛のある側の天宗にお灸を据えた。

背中にお灸をしている所です

再度、刺さらない純金の鍼で、圧痛点のあるツボの変化を確認し、1番圧痛のあるツボを選び、そこへお灸を据えた。

腹診

その後、再び仰臥位になっていただき、手足の冷え感を確認した後、腹部の圧痛の位置を確認し、両足裏(湧泉)に棒灸を施した。腹部の圧痛に対処するために左手の三里にお灸施術した。再度腹部の圧痛を確認したあと、お臍に棒灸を施し体温を測定し、座位で右肩にお灸を据えて施術を終了した。

使用経穴

中脘、右足三里、左天宗、4,5椎間の左3cmあたりの反応点、両側湧泉、神闕、左手三里、右肩井

施術経過

2診目(初診から3日目):1回目の施術のあと下痢になったがその後はよくなった。動悸は強く感じられる。寝るときに動悸がでてくる。脾積で対応。

3診目(初診から8日目):調子は良かった。2階に上がって自分の部屋にいるとめまいがする。午前中、何とか仕事をした。動悸は10のうち5ぐらいになった。脾積で対応。

4診目(初診から13日目):動悸はしなくなった。寝て目を閉じているとめまいは出てくる。脾積で対応。

5診目(初診から18日目):動悸は治まり、寝れないことはなくなった。2階にあがった時やスーパーに入った時に少しめまいを感じる。脾積で対応。

6診目(初診から29日目):動悸は10のうち2ぐらい、めまいは10のうち3ぐらいになった。脾積で対応。

まめいはスマホやテレビを見ないようにすれば大丈夫になってきた。

7診目(初診から36日目):動悸はほとんどなくなった。めまいもクラっとするのがなくなった。脾積で対応。

8診目(初診から57日目):動悸はほとんどでなくなった。めまいもたまにふわっとすることはあるが支障はない程度になった。脾積で対応。

その後、コンディションを保つ目的で3週間に1度の受診を行っている。

 

 

 

考察

院長の顔写真

普段の仕事のストレスと南海トラフ地震の注意情報のために精神的に落ち着きを失い、動悸やめまいが起きたと思われます。

施術間隔を短めにして身体、気持ちの落ち着きを取り戻すことができたことが今回の症状の回復につながりました。

伝馬町鍼灸院