回転性のめまい  40代 女性 パート  

来院

2021年 4月

症状

ふわっとしためまい

2018年12月ごろに回転性のめまいに襲われ、それから時々めまいがするようになった。しばらく良かったが1月前から、まためまいが出始めた。スーパーでの作業中や考え事をしているとでやすい。内科へ行って点滴をしてもらい、耳鳴りもするので漢方薬を処方してもらった。

思い当たる原因としては、主人の祖父母のことや子供の関係についての悩みがあった。

HPで当院をみつけ、お灸施術は過去にはなかったが、受けてみたいと思い来院を決めた。

施術内容

臍左4cmあたりに圧痛

仰向けで脈拍と腋窩、腹部(中脘)、頭部(印堂)、手(合谷)、足(太衝)の体温を測定し、中脘に9壮お灸を据え、腹部の圧痛を確認し、さらに左足三里にお灸9壮据え、再び腹部の圧痛を確認したところ臍の左4cmあたりに圧痛が見られ、肝癪と決めた。

背中に純金でツボの反応を調べている所です

伏臥位で腹部の圧痛の部分に関連した部位から、純金の刺ささらない鍼でいくつかをツボで刺激して、1番の圧痛点を探し印をつけ背中での診断点として定めた、その後圧痛のある側の天宗にお灸を9壮据えた。

背中にお灸をしている所です

再度、刺さらない純金の鍼で、圧痛点のあるツボの変化を確認し、1番圧痛のあるツボを選び、そこへお灸を9壮据えた。

腹診

その後、再び仰臥位になっていただき、手足の冷え感を確認した後、腹部の圧痛の位置を確認し、その経絡に関連する部位から反応のあるツボを選択し、お灸を施した。再度腹部の圧痛を確認したあと、体温を測定し、座位で右肩にお灸を据えて施術を終了した。

使用経穴

中脘、右足三里、左天宗、左魄戸、左太白、左手三里、右肩井

施術経過

2診目(初診より3日目):仕事に行くときに薬を服用した。作業中、立ちくらみやふらつきがあった。脾積で対応

3診目(初診より9日目):めまいの薬を飲み忘れ、仕事中、立ったり座ったりする作業の時にふらふらした。心積で対応

4診目(初診より16日目):仕事の時にはふらふらする感じがあったが頻度は少なくなった。肺積で対応

5診目(初診より24日目):仕事でめまいはしなくなった。肺積で対応

6診目(初診より34日目):薬を服用しなくてもめまいはしなくなった。肺積で対応

7診目(初診55日目):めまいはおさまっている。薬も服用していない。肺積で対応

8診目以降も1か月に1回、定期的にお灸施術を受けていただき、めまい、ふわふわ感がでても10のうち1ぐらいでメンテナンスできている

考察

院長の顔写真

主人の祖父母や子供のことやパートで考え事をするなどのストレスからめまいが発症したと思われる。

主人の祖父母や子供のことはできるだけ受け入られようになり、スーパーも自分で考えて行動するようにしたおかげでストレスも軽減してきた。

めまいを起こす原因の1つに、いろいろ頭で考えていることが多く、その分熱が頭部に集まりやすく、足が冷えるため熱のバランスを崩すことで起こりやすいことが上げられる。これは、か東洋医学では、上実下虚と言ってのぼせている状態で、熱が下方(足)に循環させる力がない状態、すなわち内臓が冷え、生命力が低下している証拠ある。

施術前は、下肢が冷えていたが、施術後は下肢の冷えがない状態に回復するのが早いため、経過であったため、早くに改善ができた例である。

 

 

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