2025.2.16 お灸教室 お灸の基礎

お灸教室に参加されたお客様

こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。

16日、当院にてお灸教室を行いました。今回は、3人参加していただきました。

今回も和気あいあいと楽しい時間を共有させていただき、感謝申し上げます。

私たちの体は60~70%は水でできています。そして各細胞が活動すること(これを代謝と言います)により熱を作り、水分と熱のバランスで体温が一定に保たれています。

若い時は、無理をしても疲労から回復する力があるため、熱を作る力もありますが。年齢を重ねるとともに私たちの体の熱を作る力、巡らせる力が低下してゆきます。

当院ではこれを「生理的な冷え」と呼んでいます。

私たちは日常生活においてストレス、運動の過不足、食事の不摂生、睡眠の過不足、環境への配慮の怠りにより、さらに身体の熱を作る、巡らせる力が低下しやがて体調不良を起こします。

これを当院では「病的な冷え」と呼んでいます。

私たちは、年齢を重ねるごとに身体を冷やさないための養生が必要となります。

身体を冷やさないための養生術の1つとして皆さんにお伝えしているのがお灸教室です。ご自身でお灸を使って健康の回復、維持、増進をしませんか?

当院では皆さんがご自身で簡単にお灸を据えられるように、お灸教室を不定期に開催しております。参加費は6,050円(税込み)です。お灸教室に参加されたい方は、当院にお電話もしくはLINEで「お灸教室参加希望」とメッセージを送っていただくか、お灸施術を受けている時にでもお伝えください。日時を指定いたします。

写真は左右にスライドできます

もぐさ作り

もぐさの原料はヨモギです。ご自宅でもぐさを作る場合、6月から7月ごろ、野原から採取したヨモギを天日干しします。乾燥したヨモギの葉フライパンか、ホットプレートでより乾燥させます。乾燥させたヨモギをすり鉢に入れ、すりこ木ですりつぶします。すりつぶしたヨモギをざるに入れ夾雑物を取り除きます。その過程を何度も繰り返すともぐさが出来上がります。

出来上がったもぐさを使って合谷(ごうこく)にショウガ灸

出来上がったもぐさを使ってショウガ灸を体験していただきました。もぐさと皮膚の間に物を介在させて行う灸を隔物灸と言います。隔物灸はショウガの他に、味噌や塩、ニンニク、ビワの葉などを使います。ビワの葉温灸は癌の方に良く行われます。

足三里(あしさんり)へのお灸

足三里は、万能のツボでです。このツボは主に胃腸の働きをよくする作用がありますが、健脚の灸としても有名で、松尾芭蕉もここにお灸を据えて旅をした記録があります。年を重ねてくると体が熱を作つ力がだんだんと衰え、頭部に熱が上がる、いわゆる「逆上せ」が起こります。逆上せは脳の神経伝達物質の正常な働きを低下させることで自律神経が乱れ易くなります。そんな状態には是非足三里にお灸を据えてみてはいかがでしょうか?

太衝(たいしょう)へのお灸

太衝は、足の親指と人差し指の間を指で足首の方に向かってなぞり、小高い骨の手前の窪みにあるツボです。このツボものぼせている時に下に熱を下ろす場合にも使います。めまいや目の不調、頭痛、不眠など頭部の不調を始め、胃腸のトラブルにも効果があります。

太白(たいはく)のツボへのお灸

太白は、足の親指側で足裏と足の甲の間の辺りを内くるぶしの方に向かって指でなぞると出っ張った骨があります。その骨を越えたあたりの窪みに取ります。胃腸の調子全般を整えるとと同時に、うつっぽい、体がだるいなどの倦怠感などに効果があります。

湧泉(ゆうせん)へのお灸

湧泉は足の裏、足の指を足裏に曲げ、一番凹んだ所に取ります。このツボは、東洋医学では腎の働きを助け、生命力を高める働きがあります。片足立ちしていただき、不安定に感じられる側の湧泉にお灸をして、再度その足で立ってみると施灸前よりも安定した感じを得ることができます。

器具を使用した棒灸

もぐさを棒状にした棒灸は、器具を使うことにより、皮膚を点ではなく、面的に温めることができます。肩や首を始め、付属品の取っ手を使えば一人では届かない背中へもお灸をすることができます。ツボを意識せず筋肉のコリ、痛みなど広範囲の慢性的な症状に使っていただくと便利です。

器具を使わない棒灸

棒灸は器具がなくても使えます。熱量が多いので、冷えている足先や足のツボを温めることで体の温まりを感じます。

ヨモギの乾燥

採取したヨモギの葉っぱを自宅で乾燥させる場合は、野菜を天日干しするネットを使用すると便利です。7~10日乾燥させます。

参加された方のアンケート

豊橋市 男性 77歳 無職

お灸教教室アンケート 

豊橋市 女性 77歳 主婦

お灸教室アンケート

豊橋市 女性 67歳 無職

お灸教室アンケート

伝馬町鍼灸院