鍼の材質について

鍼

 

こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。

 

皆さんは、鍼は何でできていると思いますか?

 

今回は鍼の材質についてお伝えします。

基本はステンレス

現在鍼灸施術で使われる鍼のうち、ステンレス製が一番よく使われています。

 

ステンレス製の鍼の長所は、

1.刺入しやすく折れにくい

2.腐食しにくい

3.安価である

4.高圧滅菌や通電に耐える

などがあります。

 

短所として、

他の材質に比べて、刺入する時に痛みが出やすい

などがあります。

 

流派によっては銀製の鍼を使う

鍼灸施術には、たくさんの流派があります。

その流派によっては、銀でできた鍼を使用します。

 

銀製の鍼の長所は、

1.ステンレス程ではないが安価で手に入る

2.刺す場合、ステンレスよりも痛みがでにくい

があります。

 

短所として、酸化しやすく、黒くなりさびやすいことがあります。

いざという時に金鍼

現在ではほとんど使われなませんが、いざという時に金鍼が使われることがあります。

 

金鍼の長所は

1.柔軟性・弾力性に富み、人体組織への馴染みがよく、組織に損傷を与えることが少ない

2.刺入痛が少ない

3.おれにくく酸化しにくい

などです。

 

短所としては、高価で摩耗が多い、取り扱いが難しいことです。

まとめ

鍼灸施術での鍼の素材には、ステンレス製、銀製、金製はあります。

そのうちステンレス製が一番使われます。

 

ステンレス製金製や銀製に比べ刺入痛はあるものの、安価であり、刺入しやすく、折れにくく通電などにも耐えられる特徴があります。

 

現在は、ディスポーザブル(使い捨て)が定着しています。

 

患者さんに使用した鍼を、別の患者さんに使用することはなく、衛生面には気を付けていますので安心して鍼施術を受けることができます。

文責

豊橋市 伝馬町鍼灸院

院長 川添 登

伝馬町鍼灸院