お灸の効果的作用

お灸の効果的作用

お灸には、身体に対してどのように働くのでしょうか?

 

お灸には身体に対して以下のように作用します。

(1)調整作用

調整作用とは、お灸をすえることによって身体の異常に興奮しているとか麻痺している部分のバランスを整える作用を言います。それには以下の作用があります。

 

a. 鎮静作用:痛みや痙攣のような働きが異常に興奮しているような部分に対して、鎮静させるように働きます。

 

b.興奮作用: 感じ方が麻痺している、筋肉がうまく動かない、内臓の働きが落ちているなど、神経や内臓などの働きが衰えているような部分に対して、興奮させるように働きます。

(2)誘導作用

誘導作用とは、働きが異常になっている部分に直接、もしくはその部位から離れた所を刺激して、血管をに影響を及ぼし、異常な部分の血流の改善を促す作用です。それには、以下のものがあります。

 

a. 患部誘導法:ある部分の血行障害に対して、直接その部分にお灸をすえて、血流を他の健康部位から誘導する作用です。

 

b. 健部誘導法:ある部分の充血や炎症の際に、その部分より隔たった部分にお灸をすえて、充血や炎症の部位の血流を誘導する作用です。

(3)反射作用

反射作用は、体の異常な部分と関連した部分に刺激を与えて、反射を利用して、異常な部分の働きを改善する作用です。

 

例えば、内臓の機能異常が、背中の体表面に現れている場合、背中にお灸をすることで内臓の働きを改善することができます。

 

(4)その他の作用

a. 消炎作用:お灸をすえることで、白血球が増え、炎症を起こしてる部分に遊走し、炎症を抑える働きです。

 

b. 防衛作用:消炎作用と同様に、炎症を抑えると同時に、白血球を増やし、免疫能力を高め感染を防ぐ働きです。

 

c. 転調作用:自律神経失調症やアレルギー体質を改善し、体調を整える働きです。

伝馬町鍼灸院