パニック障害の症状・原因

パニック障害とは

パニック障害は、原因もわからずに突然の動悸やめまい、呼吸困難、発汗などの発作襲われ、閉じ込められるような空間を避け、また発作が起こるのではないかと不安な毎日を過ごす病です。

症状は数分以内にピークになり、本人は「このままでは、死んでしまうかも」と思われるぐらいの強い恐怖や不安を感じますが、

命に別状なく、10分間ぐらいで症状はおさまります。検査をしても異常は見つかりません。

一生の間にパニック症を起こす人は、100人に1~2人、発症しやすい年代は20~30代で、男性よりも女性の方が2倍ほど発症しやすいといわれています。

パニック障害を起こす要因は、遺伝、性格、幼少期のつらい体験、脳の神経伝達物質のアンバランスなどがあります。

パニック障害の症状

パニック発作

パニック発作には、以下のような症状が現れます。

  1. 胸がドキドキする
  2. 冷や汗をかく
  3. 体や手足の震え
  4. 呼吸が早くなる
  5. 息が詰まる
  6. 胸の痛みや不快感
  7. 吐き気
  8. めまい感・気が遠くなる・頭が軽くなる感じ・ふらつき
  9. 非現実感・自分が自分でない感じ
  10. 気が変になってしまうかもという恐怖
  11. 死の恐怖
  12. 痺れやうずき感
  13. 寒気またはほてり

上記の症状のうち4つ以上が突然、発作的に始まるものをパニック発作といいます。

予期不安

パニック発作は繰り返し起こる特徴があり、「また発作がでてきたらどうしょう?」と不安に駆られるようになります。これを予期不安といいます。

 

パニック発作だけならまだ問題ないのですが、予期不安が強くなると、発作を思い出させる状況や場所そのものが恐怖となり、その状況や場所に行くことを避けるようになります。これを行動回避といいます。

広場恐怖症

広場(空間)恐怖症の広場は、「容易に逃げ出せない場所」という意味で、広場恐怖は、以前パニック発作を起こした場所へ行くとまた起こるのではないかという不安から、発作を起こすような場所を避ける状態のことです。

 

パニック発作を起こす場所は、圧倒的に閉鎖空間です。

 

閉鎖空間は、例えば飛行機や電車などの乗り物や映画館など、そこから容易に逃げ出せない場所です。そのような場所で発作が起こると「同じ場所へ行くとまた発作が起こるに違いない。」と思い込み、その場所へ行くことを避けるようになります。

 

良くないことに、発作の起きた場所に限らず、似たような閉鎖された場所でも「発作が起こったらどうしょう。」という不安からその場所へ避けるようになり、しだいに行動がとれなくなってしまいます。

 

パニック障害は上記3つの症状が特徴的ですが、そのままにしているとうつ病を併発することがあります。

パニック障害の原因

パニック障害の発病のメカニズムはまだ、詳しくはわかってはいませんが、脳内の働きの不具合から起こることがだんだんとわかってきています。

1. 脳の誤動作

脳にある「偏桃体」という所があり、そこは情動の中枢と言われていて、目や耳など五感を通して情報がここに届けられると、それが危険なものかどうかを判断し、危険な場合は恐怖感を呼び起こします。その恐怖感は「青班核」という所に伝えられます。

 

恐怖感が伝えられた「青班核」は、ノルアドレナリンという神経伝達物質を放出して、血圧を高くしたり、心拍数を上げたりします。

 

ただ、この警告システムは不安定で、実際に危険な場面に出くわさなくても誤動作を起こす場合があり、放出されたノルアドレナリンは、自律神経の中枢である視床下部を刺激して、交感神経を優位にさせてしまいます。

2. 神経伝達物質のアンバランス

脳の誤動作の誘引には、神経伝達物質のアンバランスがあります。神経は、神経と神経の間隙を神経伝達物質で連絡しあっています。

 

ノルアドレナリンもそのひとつで、ノルアドレナリンをコントロールする神経伝達物質がセロトニンと呼ばれるものです。

 

セロトニンは、不安を抑え、平常心を保つように働く神経伝達物質ですが、パニック障害では、このセロトニンが不足していたり、セロトニンに反応する神経の働きが弱くなっているためにノルアドレナリンが多くなり、「偏桃体」が過敏に反応してしまうことが言われています。

伝馬町鍼灸院