神経伝達物質のアンバランス
パニック障害が起こる要因として、脳が誤作動を起こすことが挙げられます。
脳の誤作動を起こす要因として考えられているのが、神経伝達物質のバランスの乱れです。
神経伝達物質は、神経と神経の隙間を流れる情報物質です。その作用は神経を興奮させる、抑制する、興奮と抑制を調節する働きの3つがあります。
神経を興奮させる働きのある神経伝達物質には、ノルアドレナリン、ドーパミン、アセチルコリン、クルタミン酸などがあります。
抑制させる働きのあるものはGABA、興奮と抑制を調節するセロトニンがあります。
パニック障害で主に関与する神経伝達物質は、神経を興奮させる働きのあるノルアドレナリンと興奮と抑制を調節する働きのあるセロトニンです。
ノルアドレナリンは、不安や恐怖を引き起こす神経伝達物質として働き、セロトニンは、不安を抑え、平常心を保つように働きます。
脳には、神経伝達物質を介して興奮と抑制のバランスが保たれていますが、パニック障害では、脳内のセロトニンが不足していたり、セロトニンに反応を示す神経の働きが弱まり、ノルアドレナリンが過剰になり、動悸や呼吸困難、吐き気などを引き起こしパニック発作が起こります。
ストレス
ストレスとは、原因になるストレッサーと一緒う外部からの刺激によって、体の受ける生理的な反応と、その結果による体の防衛反応を意味します。
ストレスの原因には、大きく分けて外的ストレッサーと内的ストレッサーがあります。
外的ストレッサー:仕事や学業、人間関係、気温、気圧、環境汚染、天災など
内的ストレッサー:病気、睡眠不足、栄養不足、不安、恐怖など
心身にストレッサーが長く作用すると、ストレス反応として、自律神経が乱れ冷えが作られ、脳がご誤作動を起こしやすくなります。。
性格
パニック障害を起こす方は、心配性、もともと不安を感じやすい、こだわりが強く神経質な性格が鳴りやすいと言われています。
遺伝
パニック障害の特定的な遺伝子は、見当たりませんが、複数の遺伝子が関連していると言われています。家族にパニック障害の方がいる、いないとでは4~8倍の差があるそうです。
幼少期のつらい体験
幼少期に暴力やネグレクトなど、つらい体験をすると大人になっても心理的に傷つきやすく、通常我慢できる状況にあってもパニック発作が出やすい傾向があるそうです。
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