男性更年期障害の一般的治療法

男性更年期障害の一般的な治療法

男性の更年期障害の治療は、薬物療法と心理療法があります。男性ホルモンの値がそれほど低くない場合や、症状が軽い場合は、漢方薬や症状に応じた薬を使います。男性ホルモンの値が著しく低下して、症状が重い場合は、男性ホルモン補充療法を行います。

 

 

薬物療法

漢方薬

漢方薬

男性の更年期障害で使用される漢方薬は、八味地黄丸、補中益気湯、六味丸、柴胡加竜骨牡蠣湯、釣藤散などです。

症状に応じた薬剤

薬

うつ症状や不安症状など、心の症状がある場合は、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬などが使われます。

 

骨が弱い場合は、骨粗鬆症薬を使うこともあります。

 

勃起力や性欲低下などが見られる場合、ED治療薬が処方されます。

男性ホルモン補充療法

注射を受けている男性

保険で認められている治療は、テストステロン製剤の筋肉注射で、2~4週間に1回、腕やお尻に注射します。

 

テストステロンを補充すると精子を作る働きが抑えられてしまうので、男性不妊を起こす恐れがあります。

 

注射による男性ホルモン補充療法は3か月程度行って効果をみます。効果がある場合は、1年を目安にホルモン補充療法を継続します。

 

効果が見られない場合は、うつ病、脳の下垂体の病期、甲状腺機能低下症など他の病気が疑われます。その場合は、心療内科、神経内科、内分泌内科などで治療します。

 

ホルモン補充療法として注意することがあります。

 

男性ホルモンは、前立腺がんを進行させる可能性があるため、前立腺がんの方には行いません。また肝臓に負担がかかる可能性があるため、肝臓病がある人にも要注意です。

 

男性ホルモンには、血液を作る造血作用があるため、投与量が多くなると、血液の濃度が上がり、多血症を引き起こし、のぼせたり、脳梗塞を起こす可能性があります。

心理療法

カウンセリングを受けている男性

心理療法には、カウンセリングや認知行動療法があります。

 

カウンセリングでは、専門家と対話を通じて気持ちを和らげてゆきます。

 

認知行動療法は、患者さん自身の考え方や行動を修正して物事の捉え方を変えてゆく療法を行います。

 

 

伝馬町鍼灸院