肩こりの要因

肩こりの要因

肩こりの原因は様々ですが、その人個人の体や日常生活様式が、整形外科的な病気、内科的な病気、精神的な病気に分類されます。

その人の個人の体型

個人の体では、例えば女性よりも男性の方が肩が凝りやすいと言われています。これは、女性は男性よりの筋肉の大きさがが小さいため、腕を引っ張り上げる力を出すためには、筋肉を強く収縮させなければならないからです。

 

肩の筋肉の過度の収縮は、疲労の回復を遅らせる事にもなるため、女性の方が肩こりになりやすいと言われています。

 

また肩の位置が水平ではなく、通常よりも低い「なで肩」は、僧帽筋という筋肉に負担がかかりやすいため、肩こりになりやすいと言われます。

日常生活様式

姿勢の悪さ

正しい姿勢で座っている女性

顎を突き出し、背中を丸くする姿勢、いわゆる「猫背」の姿勢は肩の周りの筋肉の負担を増強させます。

 

椅子に座っての正しい姿勢は、椅子に深く腰仕掛け、顎を引き背筋を伸ばし、適度な腰椎の前彎を保ち、膝は股関節と平行か高さかやや低い姿勢です。

眼精疲労

眼精疲労の女性

最近では、スマートフォンやパソコンを操作する時間が長くなり目を酷使する傾向があります。
眼精疲労は、目の酷使や度の合わない眼鏡を使うことなどで、目の周りの筋肉が披露し、それが首や肩あたりの筋肉にも影響して、肩こりになります。

運動不足

ごろ寝する女性

運動は積極的に筋肉を弛緩、緊張させることによりポンプのような働きにより全身の血流が改善します。

 

また運動を続けることで、筋力の低下を防ぎ、柔軟性を保つことができます。

 

運動不足は、血液が滞り、疲労物質が溜まり、筋力の低下を招き、緊張が高まるために、肩こりになりやすくります。

ストレス

ストレスを抱えた女性

ストレスは、自律神経バランスを乱します。自律神経の交感神経が高まることで、筋肉や血管が緊張するため、血流が悪くなり肩こりになりやすくなります。

整形外科的な病気

変形性頚椎症

変形性頚椎症は、主に加齢により頚椎(首の骨)に骨棘ができたり摩耗したりして変形が生じたために肩こりが現れます。

頚椎椎間板ヘルニア

頚椎椎間板ヘルニアは、頚部にある、骨と骨の間にあるクッションの働きをする椎間板が加齢や、外傷、運動不足、姿勢不良などにより障害をきたし、椎間板の中にある髄核が飛び出て神経を圧迫する病気で、これにより肩こりが現れます。

肩関節症候群(いわゆる五十肩)

頸肩腕症候群は、肩関節の周りの滑液包や関節包に炎症が起きたり、上腕二頭筋腱に炎症が起きて腕が上がりにくくなったり痛んだりする病気により肩こりが起こります。

内科的な病気

更年期で肩こりを感じる女性

内科的な病気には、高血圧、狭心症、貧血、肝臓の病気、胃腸の病気、肺の病気、更年期障害などがあります。

精神的な病気

うつの女性

精神的な病気では、うつ病があります。うつ病は、心理的なストレス などで自律神経のバランスが乱れ、筋肉の緊張や、血管の収縮が持続的に続くため、肩こりの原因になります。

伝馬町鍼灸院