不眠症を起こす要因
①不安、恐怖心
不眠が続くと、「眠らなければ」と眠りに対してこだわるようになったり、「また眠れなかったらどうしよう」などという不安や恐怖心が出たりします。これが悪循環になり不眠が悪化することがあります。
②ストレス
ストレスは、自律神経バランスを乱します。自律神経の交感神経が高まることで、筋肉や血管が緊張するため、血流が悪くなり不眠症になりやすくなります。
③睡眠に対する間違った認識
「健康のためには、早寝早起きがよい」と考えて早寝しようと寝床に入るものの、体がまだ眠る準備を始めていないため、かえって寝付けなかったり、「たくさん眠った方が良い」と考えて、長く寝床についていても体が必要とする以上に眠れるものではありません。
④身体的な病気
アトピー性皮膚炎によるかゆみ、慢性閉塞性肺疾患や気管支喘息による咳・喘息発作、前立腺肥大症による夜間頻尿、首・腰などに痛みがあると不眠を生じやすくなります。
⑤脳の病気
認知症、脳卒中などの脳の病気があると、不眠が起こりやすくなります。
⑥他の睡眠に関する病気
概日リズム睡眠障害、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群などの病気は、不眠の要因になります。
⑦心の病気
うつ病や、心的外傷性ストレス障害、不安障害、統合失調症などでも不眠が生じます。
⑧女性ホルモンの変調
女性ホルモンのうちの黄体ホルモンのひとつである「プロゲステロン」は、睡眠を浅くさせ、日中の眠気を起こしやすくなります。
そのため、月経前や妊娠中、更年期などは不眠が起こりやすくなります。
⑨薬の影響
病気で使う薬の中には、副作用として不眠が現れるものがあります。例えば、パーキンソン病の治療薬や、降圧薬のβ遮断薬、ステロイドなどは副作用で不眠になることがあります。
また、アレルギー疾患に使われる抗ヒスタミン薬や、抗てんかん薬には、催眠作用や鎮静作用があり、日中の眠気を誘います。
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