機能性ディスペプシアの要因

機能性ディスペプシアの要因

①ストレス

ストレスには、大きく分けて外的ストレスと内的ストレスがあります。

外的ストレス

物理的ストレス:寒冷、低気圧、高気圧など。
環境的ストレス:騒音、照明、空気汚染、振動など。
社会的ストレス:仕事が多忙、夜勤、重い責任、借金など。

ストレス

肉体的ストレス:病気、怪我、睡眠不足など
精神的ストレス:家族の病気や死、失恋、倒産、解雇など。
人間関係ストレス:職場や家族、友人、近所とのトラブルなど。

 

ストレスの中で、機能性ディスペプシアになりやすいのは、精神的ストレスや人間関係ストレスが多いです。

ストレスを感じるのは個人差があり、その人の性格が大きく影響します。たとえば、取り越し苦労タイプ、頑固・厳格タイプ、内向的・消極的タイプ、真面目・几帳面タイプはストレスを感じやすいです。

内的ストレス

②ピロリ菌の感染

ピロリ菌

ピロリ菌は、ヘリコバクター・ピロリという細菌で、感染すると毒素を出し、胃の粘膜が障害されて炎症が起こります。胃の粘膜に炎症が起きると、胃を守るための防御気機能が弱くなり知覚過敏になりやすくなります。

 

ピロリ菌感染と機能性ディスペプシアの関連性については、まだ議論の余地があるそうですが、ピロリ菌除菌の有効性が示されています

③食生活の乱れ

やけぐい

食生活の乱れには、過食、少食、偏食、栄養のアンバランス、速度、温度などがあります。

 

食べ過ぎは、胃に食べ物が長く停滞するため、胃のもたれの原因になります。

 

早食いは、胃酸過多の原因になります。脂肪や食物線維の多い食べ物は、胃に食べ物が長く停滞して胃酸の分泌を増やします。

 

甘い食べ物も、胃酸の分泌を促します。香辛料など胃を刺激する食べ物は、胃酸の分泌を促します。

 

冷たい飲み物やアイスなどは、胃を冷やし胃の働きを悪くします。

 

アルコールは、胃が空っぽの状態で飲むと胃粘膜を荒らすため、胃の働きが悪くなります。

日常生活習慣の乱れ

日常生活習慣の乱れ

日常生活習慣の乱れは、朝食を摂らない、食事の時間もバラバラなことが多いです。睡眠時間が短かったり、寝る時間が不規則のこともあります。また、運動不足であることも多いです。

 

日常生活の乱れは、生活リズムを壊し、自律神経の交感神経と副交感神経の働きを乱すことで、胃の不調の原因になります。

喫煙

喫煙する男性

タバコを吸うと、胃の血流が著しく低下することが分かっています。また、タバコに含まれているニコチンは、交感神経を緊張させ、消化を促進する副交感神経の働きを抑制しますので、胃の働きに悪影響を及ぼします。

伝馬町鍼灸院