こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。
皆さんは鍼やお灸をしてもらいたいために私たち鍼灸師が経営する事業所に訪ねてきてくれるのですが、看板をみると○○治療院とか○○療院、○○院、○○治療室などの屋号があるなぁと、思ったことございませんか?
また、鍼灸は「施術」という言葉はよく使われるけれど、「治療」とどう違うのか疑問に思ったことございませんか?
今回は、鍼灸を施す行為はたして治療なのか?施術なのか?という疑問についてお話したいと思います。
医師、歯科医師の免許保有者が施すのは「治療」、それ以外の何らかの免許保有者が施すには「施術」
「治療」と「施術」の1番の違いはというと「治療」という言葉を使えるのは、「医師、もしくは歯科医師」といわれる「医師」のみで、それ以外の者は「施術」しか使えません。
これは、「医業」と「医業類似行為」の違いから「治療」と「施術」に分かれます。
医業とは、医師や歯科医師が施す行為で、医業類似行為は医師、歯科医師以外で健康の回復、維持、増進を目的に施す行為です。
2つの医業類似行為
医業類似行為は大きく分けて2つあります。
一つは、はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師、柔道整復師で、国家資格の免許を有する者が行う行為と、もう一つは、整体、カイロプラクテック、気功、ヒーリング、アロマセラピー、温熱・電気・光線療法など民間の資格の保有者が行う行為です。
明確した方よい
国家資格を持つはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師、柔道整復師と国家資格の免許を持たない民間の資格の保有者が同じ「施術」という言葉使いますが、私の個人的な意見ですが、国家資格保有者と民間の資格保有者の施す行為を明確に分けた方がいいと思っています。
この2つ免許保有者が施す行為を分けるために、国家資格の保有者の施す行為を「施術」、民間の保有者の施す行為を「療術」としてもいいかと思っています。
ちなみに美容の業界でも「施術」という言葉を使いますね。「施術」は、「せじゅつ」とも「しじゅつ」とも読めます。理容師・美容師も国家資格です。
健康の回復、維持、増進を目的に施す私たち鍼灸師と、美を追求する理容師・美容師との違いもあっていいかとも思います。
で、私達鍼灸師が施す行為を「施術(せじゅつ)」、理容師・美容師の施す行為を同じ漢字を書いて「施術(しじゅつ)」と呼んでもいいかとも思います。
まとめ
医師、歯科医師が施す行為は「治療」鍼灸師が行う行為は「施術」です。
医業類似行為には、国家資格者が施す行為と民間の資格が施す行為があるのでそれを前者は「施術」、後者は「療術」と分けた方が良いかと思います。
理容師・美容師も国家資格保有者でその施す行為を「施術」という漢字を使いますが、はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師、柔道整復師の施す行為を「せじゅつ」と呼び、理容師・美容師の施す行為を「しじゅつ」と呼んでも良いかと思います。
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豊橋市 伝馬町鍼灸院
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