蕁麻疹は皮膚の一部が突然赤くはっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくするときれいに消えてしまう病です。症状としては、皮膚のかゆみ、灼熱感、軽く膨らみを持ったいわゆる「みみず腫れ」のような赤い発疹がでます。原因は、食品、薬物、物理的刺激(皮膚のこすれ、寒冷、温熱、日光、圧迫など)、発汗、感染症、疲労、ストレスなどがありますが、原因がはっきりしないものが70%です。アレルギー性のもの、非アレルギー性のものもあり、発症して1か月以内のものを急性、1か月以上持続するものを慢性蕁麻疹といいます。対策として、ストレス、疲労を溜めない、過度の飲酒は避ける、悪化因子となる食品、薬剤は避ける、風邪などひかないようする、汗をこまめに拭くなどがあります。蕁麻疹の時には以下のツボを試してはいかがでしょうか。(効果は個人差があります。また効果的なツボはこの限りではありません。)
大椎(だいつい)
位置:首の後ろ側、首を前に倒し、手の指を首の根本の出っ張った骨に置き、そのすぐ下の骨と骨の間のくぼみあたりに取ります。頸椎の第7番目と胸椎の第1番目の間に取ります。
由来:大きく出っ張った骨の下にあることから大椎と名付けられました。
効能:蕁麻疹、発熱、寒気、頭痛、咳、首のこわばり、汗が良く出る、肩・背中の痛みなど。
曲池(きょくち)
位置:手のひらを下に向け、肘を曲げ、肘にできる皺の端に取ります。
由来:「曲」は、まがる、「池」は、いけ、溜まるの意味。曲池は、肘を曲げた所にできる池のように気がとどまるの意味。
効能:蕁麻疹、頭痛、めまい、耳鳴り、首・喉の腫れ、咳、腹痛、便秘など。
足三里(あしさんり)
位置: 膝蓋骨(ひざのお皿)のすぐ下外側のくぼみから指幅4本分下がったところで、
脛のやや外側のくぼみあたりに取ります。
由来:「里」は、集まる、通ずるの意味。三は膝の下3寸の意味。手の三里と区別するため、「足」を付けています。
効能:蕁麻疹、胃の痛み、嘔吐、下痢、便秘、胸の痛み、咳、足がダルイ、足がむくむときに使います。
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