症例 しゃべる続けると喉が痛み、声がかれる

症例報告 喉の異常

症例 しゃべる続けると喉が痛み、声がかれる

お客様

男性 50代

来院

2016年 8月

職業

無職

症状

しゃべる続けると喉が痛くなり声がかれる

一年ぐらい前からしゃべると声がかすれてくるようになった。原因はわからないが、4年前にアレルギー性鼻炎で耳鼻科を受診し、その時に逆流性食道炎があるといわれた事がことがあった。その後市民病院で健康診断を受けたところ、軽い食道裂肛ヘルニアがあると言われる。他の診療所でも食道裂孔ヘルニアがあることを言われたがこれくらいなら大丈夫だろうと言われる。最近、しゃべり続けていると喉の痛みが少しずつひどくなってきた。ひどい時は喉が切れるような痛みが出る。耳鼻科で薬を処方してもらうも良くならない。胃の痛みや膨満感はないが、スーパーでフライなどを食べると胃がもたれる。現在、尿酸を下げる薬、降圧剤、コレステロールを下げる薬、胃酸を抑える薬を処方してもらっている。2年前にうつ傾向になり現在は回復している。

他の症状

耳鳴りが時々ある。足が冷えたり、火照ったりする。

お臍左やや上あたりの圧痛と張り

仰向けで腹部、手首にあるツボに鍼施術した後、腹部の圧痛、張りの部位を確認したところお臍の左やや上あたりに圧痛、張りが感じられた。これを改善の指標として施術を行った。

背中に灸頭鍼施術を行っているところです

伏臥位で首、肩、背中、腰の張りを確認しながら、背中のツボに鍼、灸頭鍼を行った。

腕にあるツボを棒灸でしげきしているところです

仰臥位で腹部の圧痛や張りを確認し、手足の反応のある経穴、経絡を棒灸で温めた。その後腹部にある圧痛のや張りのある部分に打鍼、棒灸施術を行い、腹部の圧痛、張りの改善を確認し、座位にて肩に鍼をして施術を終えた。

 

セルフケアとして、足三里を刺激するために、台座灸を差し上げた。

使用経穴

大杼R、心兪R、肝兪R、胃兪R 腎兪L、次髎B、湧泉B、太衝R、太谿L、足三里Bなど(R=右側 L=左側 B=両側)

経過

2診目まで:仕事でしゃべり続けていると痛みがでてくる。

6診目:喉の切れるような痛みは減ってきている。

8診目(初診より54日目):「少し声がかれるが何となく治りそうな気持ちになってくる。」とのこと。

16診目:「しゃべっていても気にならなくなった。」とのこと。

19診目(初診より144日目):「痛みはほとんどなくなり、つい大きな声を張り上げてしまうことがある。」とのこと。

考察

喉の異常には、風邪などによる急性咽喉頭炎や甲状腺の異常、逆流性食道炎など身体的な原因によって声が枯れたり痛みが出る場合もあるが、身体的に異常が見つからず、ストレス、うつ・不安などの心理・精神的なものが原因になるものが以外に多い。

今回の症例では、軽い食道裂肛ヘルニアがあるもののうつ傾向を経験されていることから精神的なものもかなり影響しているとも思われる。

お腹のコリ、痛みはお臍の周りに、また背部では、右側のツボの反応が多く現れていた。触診してみると足の冷えが特に感じられ、熱の産生力、循環力も落ちていていた。腎経、肝経を中心に施術を行い、熱の巡りの改善、熱の産生力の増強を行った。
ご自身も生活リズムや運動、声を出し続けないように心がけたため、順調に回復した思われる。

咽喉頭異常感症(ヒステリー球)について詳しくはこちら

咽喉頭異常感症(ヒステリー球)

咽喉頭異常感症(ヒステリー球)に関する関連記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加