30代 男性 うつ病 体がだるい、やる気がでない、身動きがしづらい

来院

2020年 10月

症状

うつ病 体がだるい、やる気がでない、身動きがしづらい

体がだるく、やる気がでない、身動きがしづらい。

仕事の量が多く、こなすのに苦労していて、2019年の5月末にうつ病と診断され、一旦休職し9月に復帰したが症状が悪化して2020年の1月に再度休職し、6月に復職したが、9月に再度休職した。抗うつ薬を飲むと胃に違和感がでる。暑さ寒さに弱く、寒くなるとお腹や背中に違和感を感じる。また復職したいが再度休職してしまうのではないかと少し絶望感を感じる。整体を受けているがお灸のHPを見てお灸を受けたいと思い当院を受診した。

施術内容

みぞおちのやや下右あたりにある圧痛

仰向けでお臍とみぞおちの中間あたりのツボ(中脘)にお灸を施術後、圧痛のある右足三里にお灸を施術した後、腹部の圧痛、張りの部位を確認したところ、みぞおちの下やや右あたりの所に圧痛が診られ、心積とした。

背中にお灸施術を行っているところです

伏臥位で腹部の圧痛の部分に関連した部位のいくつかを純金の刺さない鍼で、1番の圧痛点を探し、印をつけた後、圧痛のある側の天宗にお灸を据えた。再度、純金の刺さない鍼で、1番圧痛のある所を選び、そこへお灸を据えた。

腹診

再度仰臥位になり、腹部の圧痛の変化を確認し、足のツボにお灸を行った。左右の手三里の圧痛がある側にお灸をして、再度腹部の圧痛の変化を確認し、腹部の一番不快なツボへお灸を7回行った。

わき腹、腹部、頭部、両手、両足の体温を測定して、施術前後の体温の変化を確認した後で、座位になり、肩にお灸を3回行って施術を終了した。

 

1回目の施術前と施術後の体温(℃)

腹部 頭部 左手 右手 左足 右足
施術前 37.0 36.6 36.5 36.5 36.6 36.4 36.3
施術後 36.9 36.9 37.7 36.6 36.6 34.3 34.4

使用経穴

中脘、R足三里、L天宗、R陽綱、B側頚部の圧痛点、R手三里、L梁門

2診目(初診より3日目):足の冷えが少し良かった。昨日は頭痛でほとんど寝ていた。心積で対応

4診目(初診より11日目):気持ちが少し良かった。思った時間に起床できた。肝積で対応

8診目(初診よりほぼ1か月目):落ち込みはなく、落ち着いている。良くなる感じを感じている。肝積で対応

12診目(初診より2か月目):波はあるが、動きたいときに動けている。落ち込み感は1回あった。胃の方は以前より軽く感じられる。脾積対応

14診目(初診よりほぼ2が月半目):ふさぎ込みや落ち込むことはない。絶望感もない。心積で対応

15診目(初診よりほぼ3か月目):月曜日から木曜日まで午前中のみ出勤。順調に復職ができた。肺積で対応

20診目(初診より4か月目):今週から6時間勤務になった。肉体的、精神的負荷が違う。週6時間になり、食欲が落ちる。寝つきが悪くなっている。肝積で対応

28診目(初診よりほぼ6か月):8時間勤務をこなしている。負荷のかかる仕事を任せられている。週末はつらく感じる。食欲はなんとかある。睡眠の時間は確保している。肝積で対応

その後は、1週間から2週間に1回のペースで施術を受け続けている。仕事がきつい時は1日欠勤することがあるが2022年の9月現在も仕事休職せずに勤務している。

 

 

28診目の施術前後の体温(℃)

腹部 頭部 左手 右手 左足 右足
施術前 37.0 36.8 36.9 36.5 36.7 36.2 36.1
施術後 36.8 37.1 36.9 36.8 36.8 36.5 36.6

考察

院長の顔写真

うつ病は、気分障害の1つで、気分が落ち込み、意欲がわかず、物事の捉え方が否定的になり、何をしていても楽しむことができないうえに、全身倦怠感、不眠、食欲不振、イライラや焦りなどにより日常生活が正常に過ごせなくなる精神的な病です。

この症例では、3度の休職を経験しており、背水の陣の気持ちで当院の施術を受けていただいた。

順調に復職をし、仕事量を調節してもらいながら8時間勤務ができるようになった。

お灸施術中も対話を心掛け、本人の気持ちを話してもらうことで精神的なストレスの軽減も行った。

パソコンでのシステムに関しての業務についており、ご自身で判断することも多く、仕事の量によっては、再発の可能性もあるので、会社と話し合いで仕事を調節しながら仕事を続けることができている。コロナ禍での在宅ワークも取り入れることによって仕事を続けることができている。

うつ病について詳しくはこちら

うつ病