

人間は食べることなしには生きて行けません。また多くの人にとって食べるということは人生の楽しみの一つでもあります。
食事を考える時には、食べる量と質を考えます。
食べ方の異常として拒食、過食、偏食があります。
拒食は、私たちが生きるために必要なエネルギーの元となるたんぱく質、炭水化物、脂肪、これらをエネルギーに変えやすくするためのビタミン、ミネラル、整腸作用のある食物繊維を充分にとらないことで熱エネルギーの産出不足でからだが冷えます。
過食は、必要以上に体内に食物を取り入れることで、肥満の原因にもなります。肥満になると脂肪が血管にこびりつき、血管が細くなったり、弾力が失われその結果血液の流れが悪くなり、冷えが起きます。
偏食は必要とする栄養素に偏りがあることですが、その偏りのために熱エネルギーの産出も血液の流れも悪くして冷えを生み出します。
食物は魚、肉、卵、大豆食品を第1群、牛乳、乳製品、海草、小魚を第2群、緑黄色野菜を第3群、淡色野菜、果物を第4群、穀類、芋類、砂糖、菓子類を第5群、油脂類、脂肪の多い食品を第6群に分類されていますがそれとは別に、陰と陽、つまり体を冷やす、緩める、温める、締める作用のある食物の分け方があります。
体を冷やす、緩める作用のある食物は基本的に夏や熱帯地方でとれるもの、葉っぱのもの、カリウムの多いものなどです。体を温める、締める作用のある食物は基本的に冬や寒冷地方でとれるもの、根っこのもの、ナトリウムが多いなどです。
また陰と陽の中間に位置する中庸の食物があります。
さらに、酸性、アルカリ性、丸ごと食べること、加工して食べるか、生で食べるか火を通すか、その土地でできたもの、季節に応じた旬の物という観方もあります。
季節に反したもの、陰性、酸性の食べ物、部分的もの、加工せず生のものを食べ過ぎると、それは冷えの原因につながります。冷え症にならないためにも食物に対する知識が必要です。
また、飲み物についても水分の質と量を考えます。冷たい物、水の取りすぎや、アルコール、コーヒーなどの飲み物も冷えの原因になります。
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