冷え症を予防する服装について

冷え症を予防する服装について

熱を体から逃がさない・奪われないようにするためには、服装に気を配ります。素肌を露出することは、それだけ熱を逃がす・奪われる機会を増やします。

 

服装の基本は「上半身は薄く、下半身は厚く」するということです。東洋医学では、「上虚下実」といって下半身が安定している、充実している姿勢が健康と言われます。服装も同じ考えで、上半身よりも下半身をしっかりガードすることが大切です。

 

厚着をすればいいのか、というとそれも違います。厚着をすると汗をかき、その汗が気化する時に熱が奪われますので、からだを冷やしてしまいます。

 

体を温める服装のポイント

 

①靴下:足元は体の中で一番冷えやすい部分です。靴下は、必ず履きましょう。絹、綿、ウールなどの天然素材がベストですが、化繊のものでも構いません。靴下を履く習慣の方が大切です。

 

足だけを覆うフットカバーやくるぶしまでの短い靴下より、足首までしっかり覆えるものを選びます。

 

あまり締めつけのきつい靴下は血流を阻害しますのであまりきつくないものを選びます。

 

五本指の靴下は、指が1本、1本独立していますので、締め付けもなく指が自由に動きますので熱の巡りも良くなります。

 

重ね履きは、熱を逃がさない・奪われないための良策です。1枚目は絹でできた5本指の靴下、2枚目は綿の靴下3枚目は化繊でも構いません。このような履き方をするとデトックス(毒だし)効果が高まるそうです。

 

ハイソックスや二―ソックスも基本的に締め付けのきつくないものを選びましょう。

 

②レッグウォーマー

足首は、首、手首と同様に熱を逃がしやすい・奪われやすい部分です。足首を冷やさないためにはレッグウォーマーもお勧めです。ふくらはぎも覆うことで、より熱をにがさない・奪われないで済みます。

 

③スパッツ、レギンス、トレンカ、タイツ

これらは下半身の冷え感から守るには大切な衣服です。下半身を覆うものなので、化繊のものよりも絹、綿などの天然の素材のものを選びます。化繊は体のエネルギー流れを阻害すると言われています。

 

④下着

直接肌に身に着ける下着は、きつめのもの、体に合っていないもの、補正したものは、体を締めつけ、熱を逃がさない・奪われないことよりも、血流を妨げ、熱の巡りを悪くし体が冷えてしまいます。

 

また下着は、保温や汗の吸収の効率性を考えると化繊よりも綿などの天然の素材の方が、熱を逃がさない・奪われないで済みます。

 

お尻は脂肪も多く冷える部分ですから、深めのパンツがお勧めです。冬は毛糸などでできたパンツで保温します。

 

インナーは、自分にあったサイズを第一優先とします。締め付けは厳禁です。二の腕までかばーできるものが良いでしょう。夏は、インナーを着ずに過ごしがちですが夏も冷房や夜には冷えますので必ず着用しましょう。

 

ブラジャーも自分にあったサイズを選びます。できれば天然の素材のものを選びましょう。締め付けは厳禁です。

 

⑤腹巻

お腹は、内臓の集まっている部分なので、お腹の部分で熱を逃がしたり、奪われると熱の産生に影響を与えます。お腹が冷える人には、腹巻をするもの良いでしょう。腰も同時に保温することができます。

 

⑥上半身の衣服

上半身は、下半身よりも薄手にします。空気の層を作るため、厚手の洋服を1枚着るよりも、薄手の洋服を重ねてきた方が、保温や熱を奪われないでコツです。

 

夏は、ノースリーブ、タンクトップ、キャミソールなど、肩や二の腕が露出する衣服を着る機会も増えますが、室内では冷房により熱を奪われます。できるだけ、半袖の衣服を身につけましょう。

 

冬は、首や手首を冷やさないためにも、特に外出する際には、タートルネックの衣服を着たり、マフラー、手袋を身に着け、熱を逃がさないように工夫しましょう。

 

⑦下半身の衣服

下半身は、上半身よりも厚くするのが基本です。地面による冷えから守るためにも、夏でも靴下を履くようにしましょう。

 

夏は、スカート、半ズボンで過ごす機会が増えますが、上虚下実からいえばあまり得策ではありません。できるだけ露出を避けるために、膝下ぐらいのスカートか七分丈パンツに靴下を履きましょう。汗をかいても気化熱で冷やされないように、綿などの通気性のよいズボン、スカートを履きます。

 

冬は、ミニスカートは厳禁です。足首を冷やさないためにも靴下をしっかり履きます。裾は細い方が熱を奪われずに済みます。やや厚めのズボンを履き、スパッツなど履いて熱を奪われないようにガードしましょう。

 

⑧履物

衣服とは違いますが、履物によっては熱を逃がしたり、冷えを助長することもあります。靴は、履き心地がよく、足首、踵が覆えるような靴を選びましょう。

 

裸足でサンダルは夏でも足から熱を奪われますので要注意です。

 

冬はブーツなどで足元ガードすることはできますが、長時間履き続けていると足が蒸れてきますのでこまめに脱ぐか、長い時間履き続けないようにしましょう。

 

就寝時の衣服について

 

寝る時の衣服は、基本的には、昼間の衣服と同じで、上半身は薄く、下半身は厚くします。「頭寒足熱」と言う言葉があるように、眠りにつくには、足元を温かくして顔、頭の方の体温が足元よりも低い状態が良いとされています。

 

また、締めつけるような衣服は、血流を妨げたり、交感神経が優位になってしまうこともあり、熱の巡りにはマイナスとなってしまいますので、ゆったりとしたパジャマにします。1年中、できれば長袖・長ズボンのパジャマを身につけましょう。

 

 

夏は、キャミソールやネグリジェなどは、肩や足元が冷えやすいためお勧めできません。

 

寝ている間に汗をかいたり、寝冷えをすることもありますので、下着は必ず身に着けます。またお腹が冷えないように腹巻も利用すると良いでしょう。

 

冬は、靴下を履いたり、スパッツなどを身に着け、下半身が冷えないように防御します。頭がどうしても冷えて眠れない場合は、柔らかく薄手の帽子をかぶります。

 

体が冷えて、寝つきの悪い人は、お風呂から出た後、水気を十分取り15~30分後には、床に入るようにします。髪の毛が濡れていると熱を奪われ、冷えは助長されますので、注意しましょう。

 

肩が冷える場合には、大判のタオルやストールなどで肩を覆い、熱が奪われないようにします。

 

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伝馬町鍼灸院