伝馬町鍼灸院健康通信 からだがだるいについて

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からだがだるいについて

からだがだるいについて

体がだるいとは、疲労、倦怠感のことで、心身を長い時間連続した使い方をして、心身の働きが低下した状態です。疲労は、痛みや発熱と並び、身体に警鐘を鳴らす重要なサインでもあります。

疲労の分類
疲労には以下のようにいくつかの分類の仕方があります。

1. 末梢性疲労と中枢性の疲労
末梢性疲労:運動を続けたことによる筋肉の疲労。
中枢性疲労:考え事や精神的な緊張感が続いたことによる脳の疲れ。
2. 生理的疲労と病的疲労
生理的疲労:身体、あるいは、精神に負荷をかけたために本来の働きが低下した状態。休息や睡眠をとると回復する。
病的疲労:病気のために現れる疲労。たとえば、心臓病、肝炎、貧血、糖尿病、膠原病、感染症、癌など。

3. 急性疲労と慢性疲労
急性疲労:体に負荷をかけたために一時的に疲労がたまる。
慢性疲労:体だけではなく、精神の疲労が回復する前に疲労が蓄積。

4. 全身疲労と局所疲労
全身疲労:体全体に及ぶ疲労。 局所疲労:肩、首、手、足など体の一部の疲労。

5. 筋肉疲労、神経疲労、内臓疲労
筋肉疲労:運動を続けることにより、筋肉や肝臓のグリコーゲンが減る、飲食物などエネルギー源の供給不足や筋肉の酸素が減り、乳酸がたまる。
神経疲労:神経細胞間のすきまであるシナプスでの刺激伝導が遅れる。
内臓疲労:脳の疲労が、視床下部を介して自律神経やそれに関連した臓器に疲労が起こる。
疲労の原因
日常生活から考えられる原因は以下の通りです。

1. 不規則な生活、過労、睡眠不足
昼と夜が逆転した生活、働きすぎや、睡眠時間が短いと疲労の回復が遅れ、疲労が蓄積する。

2. ストレス
毎日の仕事、育児、介護、家事など何気ないストレスがたまり、心身に疲労が蓄積する。

3. エネルギーの激しい消耗
激しいスポーツ、厳しい仕事などで体を酷使し、ビタミン、ミネラルが不足する。

4. 偏った食事による栄養バランスの乱れ
偏食していると必要なタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルが十分に摂取できないと江ネルギーが産出できない。

5. 加齢による代謝の低下
年齢を重ねると、体内の老廃物がたまりやすくなり、疲労の回復が遅くなる。

6. だるさ、倦怠感を伴う病気
風邪、インフルエンザ、腎臓病、心臓病、肝臓病、貧血、糖尿病、更年期障害、うつ病、癌などの病気。

 

疲労の対策
疲労の対策は、以下の通りです。

1. 不規則な生活を改める。
毎日の起床、就寝時間を決める。また3食の食事を同じ時間に取る。

2. 十分な睡眠をとる。
十分な睡眠をとることで、肉体的に消耗したエネルギーを快復させ、脳の働きを休ませる。

3. リラックスした時間を過ごす。
仕事の合間に適度な休憩時間をつくる。お風呂に入ったり、音楽を聞いたり、仮眠をとる、心身が休まることを行う。

4. 軽めの運動をする。
体操や、ウォーキングなど軽い運動で体を動かすことにより、全身の血行が良くなり、気分もよくなる。

5. 疲労を回復する食事を摂る。
疲労を回復させる栄養素は以下の通りです。

ビタミンB1:エネルギーの生産の助ける:豚肉、ウナギ、枝豆、豆腐、玄米、大豆、落花生、胚芽米、大豆、ごま、牛乳など

ビタミンC:抗酸化作用で免疫を高める:カボチャ、ホウレンソウ、果物、緑茶、
カリウム:筋肉を収縮させる働きがある:かき、レバー、牛肉、ラム肉、うなぎ、たらこなど。

クエン酸:新陳代謝を活発にする:レモン、キウイフルーツ、グレープフルーツ、黒酢など。

アミノ酸:疲れにくくなる、スタミナを保つ:レバー、ウナギ、卵黄など
コエンザイムQ10:体内のエネルギー生産を高める:イワシ、サバ、豚肉、牛肉など。

当院で鍼灸治療を受ける。
今回はこれで終わりです。

伝馬町鍼灸院