体の熱を逃がさない・奪われないようにするには、服装と外気温に気をつけます。
1.服装
熱を逃がさない・奪われないようにするためには、服装に気を配ります。熱を逃がさない・奪われないための服装の基本は、「上半身は薄め、下半身は厚め」です。
東洋医学の言葉に、「上虚下実」がありますが、これは、下半身の方が上半身よりも安定した、充実した状態です。服装もこの状態が基本です。
厚着は禁物です。厚着は、汗をかきやすく、その汗が気化する時熱が奪われかえって体が冷えてしまいます。
気温や室温にあわせ、脱いだり着たりしやすい服装にすることも大切です。汗をかいたらこまめに拭く習慣を身につけましょう。
服装についての詳しいご説明は以下のページをご参考にして下さい。
2.室内温度と外気温、湿度
日本は、四季があり、それぞれの季節によって温度変化があり、それに対応して生活しています。本来私たちは気温の変化に敏感に対応しています。
しかし、冷暖房設備が整った現代では、季節に関係なく快適な作られた室内で暮らすことが多くなりました。
その一方で、室内温度と外気温の差が大きくなり、室内から外へ出入りする際に体への負担が大きくなり、そのため自律神経のバランスが乱れやすくなり、体温調節に悪影響及ぼすようになりました。
冷暖房機を使用した室内と外気温の差が大きいほど、自律神経に負担をかけます。室内と外気温の差は、7℃以内にすることが望ましいそうです。
また冷暖房を使用した部屋では、部屋の中でも温度差があります。温かい空気は上へ、冷たい空気は下へ集まります。室内の温度差を解消するためにサーキュレーターを使用する、換気を定期的に行うことが大切です。
また湿度も私たちの体温に影響します。湿度が高いと皮膚の開閉がうまくゆかず、私たちの水分代謝に影響を与え熱の放散に影響を与えます。
逆に湿度が低いと肌の乾燥を招くだけではなく、手足が冷えやすくなります。
湿度の調節も基本的には、換気を定期的に行います。湿度の低い部屋では加湿器を設置するもの一つの方策です。
この記事の執筆者のプロフィール
伝馬町鍼灸院 院長 川添登
昭和37年、10月5日生まれ。製薬会社の営業職に勤務していた頃、ストレスから軽い精神的な病にかかり、指圧や鍼灸施術を受け西洋医学とは違った角度からみる東洋医学に興味を持ち、27歳の時に鍼灸の専門学校に通う。
3年間の学習を終え、平成5年にはり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得後、豊川で開業しながら様々な技法を学ぶ。
平成16年に現在の豊橋に引越しをして、皆様の健康の回復、維持、増進のお手伝いをしている。
家族:妻と娘の3人暮らし
趣味:読書・気功体操・自然歩道散策・魚釣り
好きな言葉:継続は力なり
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