40代 男性 3つの病院で検査しても異常がない頭痛

来院

2017年 4月

症状

後頭部痛、めまい、、耳鳴り

2年前から頭痛がする。思われる原因として、2~3年前に頭皮に脂漏性皮膚炎で皮膚科に行き、ステロイドを1年間塗った。その後治ったが、その代わりに頭頂部に痛みが出てきて、コリが後頭部にに降りてきた感じがする。髪の毛を触るとチクチクするような感じが2年ぐらい続いた。去年までは我慢できたが、今年に入って耳鳴りやめまいが一日中出てきたため、死後tに差し支えるようになった。めまいは回転性のめまいではなく、ふわっとした感じのめまい。耳鳴りは両側からピーっとした感じ。ジョギングや風呂に入る、簡単な体操をすると楽になる。逆に脂っこいものを食べたり、暴飲暴食をする、パソコンでの作業をしているとひどくなる。二週間ぐらい前にネットで自分の症状を調べるうちに緊張型頭痛とわかり、当院のHPを見つけ、来院を決まる。過去、脳神経外科を含めた3つの医院でMRIなどの検査をするもいずれも異常は見られなかった。去年までは、バッファリンを飲んでいたが気休め程度だった。

他の症状

めまい、耳鳴り

施術内容

左上腹部季肋部に近い所に圧痛

仰向けで腹部、手首にあるツボに鍼施術した後、腹部の圧痛、張りの部位を確認したことろ左側上腹部季肋部に近い所に圧痛が診られる。それを一つの改善の目安にした。

背中に棒灸施術を行っているところです

伏臥位で首、肩、背中、腰の張りを確認しながら、背中のツボに鍼、棒灸を行った。

足の指を棒灸で刺激している所です

仰臥位で腹部の圧痛や張りを確認し、目の周りのツボに刺さない鍼と棒灸で刺激、両足の指先(気端というツボ)を棒灸で刺激した。

 

腹部の緊張感に対して棒灸で刺激した。

使用経穴

神闕、関元、太淵R、志室L、魂門L、意舎L、附分L、督脈、頭部のツボ、気端、右下腹部の力のない所など

 

2診目'(初診より3日目):1回目の施術の後は少し後頭部が楽に感じた。翌日、痛みはそれほどではないが、首が頭頂部の方に引っ張られる漢字がした。

3診目(初診より9日目):両コメカミから頬にかけて突っ張る感じや口が開けにくい。頭頂部にチクチクした痛みがある。頚椎4番5番の間あたりの圧痛に刺絡をする。

4診目(初診より16日目):後頭部の痛みが10のうち5ぐらいになる。コメカミから頬にかけての突っ張り感はなくなった。首、肩の張りはあまり感じられない。

6診目(初診より30日):後頭部の痛みが10のうち3ぐらいになった。頭頂部は指で押さえると痛い。耳鳴りは相変わらずある。頭重い感はなくなった。

9診目(初診より50日):夕方の痛みが和らいできた。最初を10とすると今は2ぐらい。頭頂部は指で押さえると痛い。めまいはないが耳鳴りはある。

11診目(初診より2か月10日):後頭部の痛みは、最初を10とすると現在は2ぐらいまで軽減。耳鳴りはだんだんと気にならなくなってきた。

13診目(初診より2か月18日):後頭部は、時々違和感を感じる程度で、ほぼ頭痛がなくなった感じ。耳鳴りはじっとしていても、なぅっている。

16診目(初回より4か月):後頭部痛は10のうち1以下。耳鳴りは気にならない程度いなる。

19診目(初回より5か月)後頭部はほとんどよくなっている。耳鳴りも気にならない。

考察

院長の顔写真

 

慢性の頭痛には、緊張型、片頭痛、群発頭痛などがあるが、その中でも緊張型頭痛が1番多い。

 

3診目に首の刺絡をしたのが功を奏し、頭痛が半分ぐらいになった。施術では、頭部にてい鍼という刺さない鍼で圧痛を見つけ、そこに鍼を刺入し5分から10分刺したままにしておいた。

 

施術機関中はなるべく運動するよう助言を与え、軽めのジョギングをしたことも効果に相乗的に働いた。

 

本人は、頭頂部の皮膚炎の所に薬を塗り続けたことが原因と言われるが、夕方には設計等の仕事をしているので、緊張型の頭痛は、薬の影響だけではない。

 

最初は施術間隔を短くして痛みの軽減を図り、症状に合わせ少しずつ間隔を開けながら継続的に施術を受けることで痛みが改善した症例だった。

 

 

伝馬町鍼灸院