腹部膨満感は、お腹全体、もしくは一部が張って苦痛を伴う状態です。腹部膨満感は、主に消化管にガスが溜まって生じるものと胃の働きが低下して起こるものがあり、前者は、お腹が張って苦しい、重い、ゴロゴロするといった症状が現れます。食事を摂ると消化管からガスが発生しますが、通常ゲップや放屁で体外に排出されますが、ストレスによる空気の飲み込みや自律神経の乱れ、腸内細菌で悪玉菌の増殖によるガスの過剰生産、冷たいものの過剰摂取、また消化管の機能低下などにより、腹部膨満感が起こります。対策として、整腸剤の服用、発酵食品の摂取、ゆっくりと食事をする、ストレスの軽減、腹部のマッサージ、冷えないようにする、運動をするなどがあります。病院で検査して異常がない場合、以下のツボを刺激してみたらいかがですか?(効果は個人差があります。また効果的なツボはこの限りではありません。)
膻中 (だんちゅう)
位置:胸部、体の中央の線上と、両乳頭を結んだ線との交点あたりに取ります。
由来:「膻」は、心の蔵を守って包み込む隔膜の意。「中」
は、真ん中の意味。膻中は、胸の真ん中で心臓を守るという意味。
効能:腹部膨満感、動悸、息切れ、心痛、咳、喘息、乳汁分泌不足など。
太衝(たいしょう)
位置:足の甲で足の親指と二番目の指の間を足首の方へ押し上げて骨の交わる所に取ります。
由来:「太」は重要という意味。「衝」は通路、地点などの意味。
効能:腹部膨満感、排便困難、胃痛、閉経、イライラするのを抑える。気分が塞いでいるを良くする。頭痛、めまい、眼の疾患、月経不順など。
足三里(あしさんり)
位置: 膝蓋骨(ひざのお皿)のすぐ下外側のくぼみから指幅4本分下がったところで、脛のやや外側のくぼみに取ります。
由来:「里」は、集まる、通ずるの意味。三は膝の下3寸の意味。手の三里と区別するため、「足」を付けています。
効能:腹部膨満感、吐き気、嘔吐、下痢、低血圧、蕁麻疹、胃の痛み、便秘、胸の痛み、咳、足がダルイ、足がむくむときに使います。
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