機能性ディスペプシア(胃の不快感) 対策

「胃の検査をしても異常がなくて不安だけが残る…。」そんなあなたへの対策

こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院 院長の川添です。

 

慢性的に胃の不調を抱えている人は、日本中に約1000万人いるともいわています。その中には、医療機関に行って検査しても不調の原因となる病気が見つからないことも少なくありません。

 

以前では、慢性胃炎や神経性胃炎と診断されたり、気のせいと思われていたものが、近年では自律神経の働きの乱れによる胃の機能の異常からくる機能性ディスペプシアと呼ばれるようになりました。

 

胃の調子が悪く、お医者さんへ行って「異常なし」と言われ、自分でなんとかならないかなぁ、と思うことありませんか?

 

自分でできる対策があれば試してみたいと思いますよね。

 

このページでは、機能性ディスペプシアについてご自身でできる対策についてお伝えいたします。

1.ストレスを管理する

ストレスを抱える男性

ストレスは、胃の不調を招く最大の原因と言われています。

 

ストレスは、内臓の働きをコントロールしている自律神経の「交感神経」と「副交感神経」のバランスを乱します。

 

自律神経のバランスの乱れにより、胃の蠕動運動や胃酸の分泌に悪影響を及ぼします、また、ストレスは、知覚を過敏にさせますので、少しの胃酸でも強い症状を感じることがあります。

 

ストレス管理については、「当院のストレス管理」についてをご参考にして下さい。

2.一日の生活リズムを見直す

体内時計

機能性ディスペプシアを持つ患者さんは、一日の生活リズムがバラバラになっていることが多いです。規則正しい生活リズムは、胃の不調の改善につながります。

 

一日の生活リズムを見直すには、当院の「リズムある生活10か条」をご参考にして下さい。

3.食事を見直す

食事をする女性

一日の生活リズムにも関係しますが、食事を見直す必要もあります。

①良く噛んで早食いを防ぐ

早食いは胃酸過多の原因になります。意識的に、一口ずつ良く噛んで食べることで食事のスピードが遅くなり早食いを抑えることができます。

②脂肪分の多い食事は避ける

脂肪分を摂りすぎると、食道と胃の括約筋が緩み、また、胃の滞留する時間が長くなります。なるべく脂肪を摂らないようにしましょう。

③暴飲暴食は避ける

胃に多くの食物が滞ることによって蠕動運動はうまく働かなったり、知覚過敏になったりしますので、腹8分目を守りましょう。

 

飲み物、特にアルコールは、度数が高いものは、胃壁を荒らします。アルコールの度数の高いものは水やお湯で薄めましょう。また、胃がからっぽの時は食べ物を先に胃に入れてから飲むことで胃の粘膜のダメージを減らせます。

④食べる時間帯

食べる時間がバラバラだと、一日にリズムを壊すことになりますし、夜遅くに食べたり、寝る前に食べることで睡眠の質が落ちます。また、夜中に消化されない食べ物によって朝起きた時に胃のもたれの原因になります。

4.運動する

ウォーキンングをする男性

運動をすることで、ストレスの発散になったり、気分転換ができたりします。また、適度な運動は自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを整える働きがあります。

 

お勧めの運動は、インターバル速歩と、回転のスワイショウです。

 

当院の「インターバル速歩」「回転のスワイショウ」をご参考にして下さい。

5.充分に睡眠をとる

睡眠をとる女性

睡眠不足が続くと夜間の胃酸の分泌が促され、胃の粘膜に過剰な刺激を与えてしまいます。また、睡眠不足自体がストレスとなり、自律神経のバランスを乱します。

 

睡眠時間をしっかり確保することは、ストレスの軽減、自律神経のバランスを回復させることにつながります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

機能性ディスペプシアは、ストレスが胃の不調を招く最大の原因だと言われています。

 

機能性ディスペプシアの対策として、まずストレス管理をします。次に一日の生活リズムを見直します。

 

食事の見直しも大切です。良く噛んで早食いを避け、脂肪分の多い食事、暴飲暴食は避け、食事の時間帯も意識してみましょう。

 

運動をする、充分な睡眠をとることも大切です。

 

少しずつ対策を実践しましょう。

 

実践しても機能性ディスペプシアの改善が見られない場合は、マッサージ、整体、鍼灸など体をケアする専門家の施術を受けるのも一つの方策です。

 

当院では、「冷え」を体調不良の根本的な原因として捉え、「冷え」を改善することで自律神経の乱れの乱れを改善する鍼灸施術を行っています。

この記事の執筆者のプロフィール

伝馬町鍼灸院 院長 川添登

伝馬町鍼灸院 院長 川添登

昭和37年、10月5日生まれ。製薬会社の営業職に勤務していた頃、ストレスから軽い精神的な病にかかり、指圧や鍼灸施術を受け西洋医学とは違った角度からみる東洋医学に興味を持ち、27歳の時に鍼灸の専門学校に通う。

3年間の学習を終え、平成5年にはり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得後、豊川で開業しながら様々な技法を学ぶ。

平成16年に現在の豊橋に引越しをして、皆様の健康の回復、維持、増進のお手伝いをしている。

家族:妻と娘の3人暮らし

趣味:読書・気功体操・自然歩道散策・魚釣り

好きな言葉:継続は力なり

伝馬町鍼灸院