動悸、不整脈、息苦しい、お腹が張る  60代 女性 主婦  

来院

2024年 7月

症状

動悸・息苦しい・胃が張る

一昨年に体調を崩しそれ以来、遠くに出かける気がなくなり、整体を受けるもすっきりしない。胃が張ったり、だるさがでる。緊張すると息が吸えない感じになる。

10年前に高血圧、脂質異常、甲状腺機能障害と診断された。

5年ぐらい前に不整脈を感じ、心電図や精密検査を受けるも異常はなかった。

最近、ドキドキする嫌な感じがでて、息苦しい。思い当たる原因は特にないが、物事をネガティブにとらえてしまうことがよくある。

チラシがポストに入っていた。鍼は怖く、お灸は、母やご主人の母がやっていたこともあり、自分も受けようと思い当院を受診した。

 

施術内容

鳩尾下2.5cmあたりに圧痛

仰向けで脈拍と腋窩、腹部(中脘)、頭部(印堂)、手(合谷)、足(太衝)の体温を測定し、中脘にお灸を据え、腹部の圧痛を確認し、さらに右足三里にお灸を据え、再び腹部の圧痛を確認したところ鳩尾2.5cmあたりに圧痛が見られ、心積と決めた。

背中に純金でツボの反応を調べている所

伏臥位で腹部の圧痛の部分に関連した部位から、純金の刺ささらない鍼でいくつかをツボで刺激して、1番の圧痛点を探し印をつけ背中での診断点として定めた、その後圧痛のある側の天宗にお灸を据えた。

背中にお灸をしている所です

再度、刺さらない純金の鍼で、圧痛点のあるツボの変化を確認し、1番圧痛のあるツボを選び、そこへお灸を据えた。

腹診

その後、再び仰臥位になっていただき、手足の冷え感を確認した後、腹部の圧痛の位置を確認し、その経絡に関連する部位から反応のあるツボを選択し、お灸を施した。再度腹部の圧痛を確認したあと、体温を測定し、座位で右肩にお灸を据えて施術を終了した。

使用経穴

中脘、右足三里、左天宗、9、10椎間の左5cmあたりの反応点、左神門、左手三里、神闕、左肩井

施術経過

2診目(初診から7日目):動悸・息苦しさは2日間軽くなった。時々ドキンと不整脈を感じる。胃が張って気持ちが悪い。脾積で対応

3診目(初診から13日目):動悸、不整脈を感じる。息苦しさもある。胃はまだ張って気持ち悪い時がある。心積で対応

4診目(初診から22日目):動悸、不整脈がしない日が多くなった。胃の張った感じも楽になった日がでてきた。心積で対応

5診目(初診から36日目):不整脈も飛ぶ感じはない。動悸、息苦しさも最初を10とすると3ぐらいまで軽減した。心積で対応

6診目(初診から50日目):不整脈ほとんど忘れる。動悸、息苦しさもなくなった。ただ、体に熱がこもった感じで、手足が熱く感じることがある。心積で対応

7診目(初診から64日目):不整脈、息苦しさはないが、動悸が寝る時に少し気になることがある。脾積で対応

8診目(初診から84日目):不整脈、動悸は昼間は忘れている。胃酸が少し上がってくる。心積で対応

9診目(初診から105日目):動悸はないが息苦しさを少し感じる。胃の調子は万全ではないが良い感じ。心積で対応

10診目:(初診から126日目)動悸、息苦しさは気にならない程度。胃の調子はすっきりしていた。心積で対応

11診目(初診から159日目)動悸、不整脈は治まっている。息苦しさもない。胃の調子も良くなった。

 

 

 

考察

院長の顔写真

過去に体調を崩し、それ以体調が思わしくないこと、高血圧や甲状腺の慢性疾患などもあることで、施術回数が多くなるかもと思いつつ施術を行った。

5診目で動悸や息苦しさが最初に比べ半分以上軽減できたことが良かった。

その後2週間、3週間と間隔を空けてみて10診目である程度納得のゆく結果が出たことが良かった。

 

 

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