40代 男性 症状がころころ変わる

来院

2017年 1月

症状

頭痛、めまい、喉の違和感、気分の落ち込み、不眠、下痢 自律神経の乱れ

昨年の夏に暑い日で、仕事でくらくらするめまいを感じ、一週間ぐらい続いた。近くの医院では、異常もなく、自律神経の乱れからきているといわれた。2年前に突然舌痛症になった時にお世話になった耳鼻科に行きメニエール病と診断された。一週間後、頭痛がするので神経内科でCTを撮るの異常はみられなかった。頭痛外来に行くと片頭痛を言われた。めまいのしたころから2~3か月後、夕方になると喉に違和感がでるので、耳鼻科でみてもらったら後鼻漏といわれた。めまいは、今も出たり、出なかったりする。年末には、気分が落ち混み、時間がゆっくり過ぎて落ち込んでゆく感じに襲われる。熟眠感が得られない日が続き、今年の1月に心療内科にかかるとうつ病ではないかといわれる。睡眠薬と抗不安薬を処方される。症状がころころ変わり納得できる病名がつかないため不安になり、インターネットで当院をみつけ、来院を決めた。

 

 

施術内容

お臍から上4.5㎝あたりの圧痛

仰向けで腹部、手首にあるツボに鍼施術した後、腹部の圧痛、張りの部位を確認したことろ左側腹部に圧痛があり、それを一つの改善の目安にした。

背中に鍼施術を行っているところです

伏臥位で首、肩、背中、腰の張りを確認しながら、背中のツボに鍼、棒灸を行った。

足の指を棒灸で刺激している所です

仰臥位で腹部の圧痛や張りを確認し、足の冷えが強く、両足の指先(気端というツボ)や湧泉、太谿などを棒灸で刺激した。

 

腹部の緊張感に対して棒灸で刺激した。

使用経穴

神闕、関元、太淵R、志室L、魂門L、意舎L、附分L、督脈、気端B、湧泉B、太衝B、足三里B、大横Lなど

 

2診目(14日後):1回目の施術してもらった夜は、熟眠感があった。

3診目:(初診より28日目)2回めの施術の後は1週間ぐらい、頭痛、めまいはなかった。気分も楽だった。

6診目(初診より70日目):めまいはないが全身倦怠感がある。頭痛は朝起きた時30分ぐらいあった。

11診目(初診より126日目):めまいはほとんどなく寝つきもよい。喉の違和感はある。

15診目:(初診より196日目):めまいはない。疲れると下痢をする。

21診目(初診より287日目):喉の違和感はなくなった。疲れた時の下痢も治まっている。

それ以降、1か月に2回のペースで来院して、メンテナンスを行っている。

考察

院長の顔写真

 

自律神経の乱れは、全身のあらゆる部分に現れるが、熱の生産が落ちると足が冷え、熱が上半身、特に肩から頭にかけて熱がこもり、頭や顔、首、肩のあたりの症状が出やすくなる。

 

このお客様は、冬でもサーフィンをやり、ほぼ毎晩日本酒を飲む習慣があるため、日常生活に体を冷やしている傾向がある。

 

このようなお客様は、症状があちらこちらと移動したりすることが多い。飲酒を慎み、冷やさない生活をするよう指導している。

 

自律神経失調症について詳しくはこちら

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