30代 男 性 パニック障害による突然の過呼吸、落ち着きがない、汗がでる

来院

2017年 9月

症状

パニック障害、過呼吸

 

20歳の頃に突然過呼吸がが出て、落ち着かなくなった。すぐに整形外科へ行って首のレントゲンを撮影したら首にヘルニアがあるといわれた。思い当たる原因として交通事故を起こしたことがある。現在は息苦しくなったり、汗が出たり、落ちるかなかったりしてコンスタンを飲んで対処している。

 

最近は、症状が悪くなり、薬を朝飲んでも症状が出て、昼に飲むこともある。仕事の量や責任が重くなり、また海外の出張を言われ、飛行機に乗ることが怖い。社内で社員とは近づかず、避けずの距離を取っている。

 

社員食堂など、室内で人込みのある所へは行けない。平日は単身赴任で週末は自宅に帰ってくる。1人でいるといろいろなことを考えてしまう。1人で仕事をするには苦にならない。

 

 

施術内容

おへそから4センチ上あたりにある圧痛

仰向けで腹部、手首にあるツボに鍼施術した後、腹部の圧痛、張りの部位を確認したことろおへそから上4cmあたりの所に圧痛が診られる。それを一つの改善の目安にした。

背中に棒灸施術を行っているところです

伏臥位で首、肩、背中、腰の張りを確認しながら、背中のツボに棒灸を行った。

足の指のツボを棒灸で刺激をしている所です。

仰臥位で腹部の圧痛や張りを確認し、両足の裏にある湧泉を棒灸で刺激した。

 

腹部の緊張感に対して棒灸で刺激した。

使用経穴

神闕、関元、太淵R、神堂L、意舎L、志室R、魂門R、督脈、湧泉B、腹部の力がない所など

施術経過

2診目(初診より7日目):前の週より良かった。

3診目(初診より14日目):胸が締め付けられ、呼吸が乱れ、筋肉が固くなり、手足が冷えて汗が出た時があった。

4診目(初診より21日目):手が冷たく過呼吸が5~10分続いた。

5診目(初診より29日目):薬を1日2~3錠飲む。仕事中は治まっている。。

6診目(初診より36日目):今週はパニックは起こらなかった。

7診目(初診より50日目):だいぶ良くなっている。薬は予防的に1日2錠飲む。パニックになることはなかった。汗もずいぶんと減った。食堂で昼食を摂っている。

8診目(初診より2か月16日目):施術間隔があいたためか、胸が締め付けられる感じがあった。

9診目(初診より2か月28日目):胸の締め付けられ感はなかった。

12診目(初診より3か月14日目):胸の締め付けられ感なし、動きも悪くない。薬は1日1錠飲む。

その後、2週間に1回のペースで施術。多少の波はあるものの日常生活で困らないぐらいに回復し、初診より8か月10日目 24診目で施術を終えた。

考察

院長の顔写真

最初のうちは施術間隔を1週間にして、改善を図った。良くなったり、もとに戻ったりしながらでも徐々に回復に向かった。
パニック障害は睡眠不足、疲労の蓄積などで起こりやすいので、充分な睡眠と休養を心がけるように指導した。

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