伝馬町鍼灸院健康通信 自律神経失調症 食生活と栄養バランスについて

伝馬町鍼灸院健康通信
自律神経失調症 食生活と栄養バランスについて

自律神経失調症 食生活と栄養バランスについて

「前回は、不規則な生活リズムの改善についてお話だったね。早寝早起きの習慣、仕事と休養の時間のけじめをつける事、アルコールは適度に、タバコはやはり禁煙が大切と言うことだったね。今回はどんなお話?」

 

今回は、食生活と栄養バランスのお話をしようね。

 

「食生活では、どんなところに気をつけたらいいの?」

 

まずは、規則正しくすること。つまり、朝、昼、晩の3食はきっちりと摂りたいね。朝食は、少し早めに起きて、果物やヨーグルト、おかゆなど、抵抗なく食べられるものがお勧めだよ。昼食は、活動量を考えると充分な量と栄養を取ることが大切。でも、限られた時間に食べなければいけないので工夫が必要だね。たとえば、できるだけ多くの食材を使ったものを選ぶとか、手作り弁当で野菜の煮物やあえ物などの料理を入れるなど栄養に意識すること。夕食は、基本的には、消化の良いものを中心に、量を少な目にすること。夕食時間もなるべく早めにすること。仕事で遅くなることもあると思うけれど、寝る2時間前までに済ませたいね。夜食は、禁物。朝食がおいしく食べられるように控えた方が良いし、肥満の防止にもなるよ。

 

それから、食べ方も大切。たとえば、よく噛むこと、一人で食べるよりも会話を楽しめる家族や友人と食べる事、できるだけゆったり時間をかけて食べる、腹八分目にとどめる、食後は一休みすることなど、意識したいよね。

 

「栄養面ではどうなの?」

 

そうだね。偏った食生活を続けていると、過不足な栄養素が出てきて、からだに異常が出ることもあるよね。特にビタミン、ミネラルは意識的にとらないと不足しがちになる。栄養バランスを考える時6つの基礎食品群を参考にするとイイね。少しでもいいからなるべく多くの種類を食べる事を意識したいね。

 

6つの基礎食品

 

1群:良質タンパク質~魚、肉、卵、大豆など。エネルギーを生み出す元、筋肉や臓器をつくる成分になる。

 

第2群:カルシウム~牛乳、海藻、小魚など。歯や骨のもとになったり、筋肉の収縮をスムーズにする、神経の興奮の抑制、ホルモンなどの分泌を調整する働きがある。

第3群:カロチン(カロテン)~緑黄色野菜。食品に含まれる「赤・黄・緑」などの天然に存在する色素成分を「カルテノイド」という。その代表的な成分が「βカロテン(カロチン)」で抗がん作用や目や皮膚を紫外線から保護、視力低下予防の働きがある。

第4群:ビタミンC~単色野菜、果物など。水溶性ビタミンの一つで、肌に良いビタミン。ストレスや病気から身を守る、皮膚や粘膜の健康維持、生活習慣病を予防する働きがある。
第5群:糖質~穀類、イモ類、砂糖など。エネルギー源。ビタミンB1といっしょに摂ると効率よく吸収される。

第6群:脂肪~油脂類、脂肪の多い食品など。エネルギー源。

 

「サプリメントについてはどうなの?」

忙しい生活をしているとつい栄養のバランスを崩しがちだよね。そんな時は、サプリメントを上手に活用するのも一案だね。だた、サプリメントはあくまでも栄養補助食品だから頼りすぎるのは禁物だよ。栄養不足になりがちなのは、各種ビタミン、ミネラル。カルシウムは吸収されにくいだけではなく加工食品に含まれているリンを摂りすぎると体外に排出されるし、加齢によって不足するから要注意。また体内に蓄積できないビタミンC・Eなども毎日の補給が大切になるよ。

 

また、肉体疲労時の栄養補給を目的に飲む栄養ドリンクがあるよね。栄養ドリンクにはビタミン類やアミノ酸や滋養エキスが入っていて、一時的な回復効果がある。でも中にはアルコールやカフェインや砂糖などが含まれていて、自律神経のバランスを壊す恐れがあるから飲みすぎには注意が必要だ ね。

 

今回はこれでおしまい。

 

 

 

自律神経失調症について詳しくはこちら

この記事に関する関連記事

伝馬町鍼灸院