吐き気は、胃の内容物などを外に吐き出す嘔吐に先立って起こる、ムカムカして吐きそうになる不快感で悪心(おしん)ともいいます。原因としては、ストレス、自律神経失調症更年期障害を始め、暴飲暴食、アルコールの飲み過ぎ、喫煙、乗り物酔い、食中毒、妊娠、薬の副作用、急性胃炎のような消化器の疾患、メニエール病、突発性難聴などの耳鼻科疾患、脳梗塞などの脳血管障害、心筋梗塞、緑内障などの眼科疾患、風邪、インフルエンザなど多岐にわたります。対策としては、まずは疾患がないか、調べてもらいます。ストレスを溜めない、暴飲暴食を慎む、飲食物の鮮度に注意する、安静にするなどがあります。病院で検査して異常がない場合、以下のツボを刺激してみたらいかがですか?(効果は個人差があります。また効果的なツボはこの限りではありません。)
内関 (ないかん)
位置:手のひらを上に向け、手首の曲げ皺の真ん中から指3本分肘に向かったあたりに取ります。
由来:「内」は、内側、内臓の意味。「関」は、出入りの要所という意味。手の甲側に外関というツボがありその表裏の関係にあることから名付けられました。
効能:吐き気、嘔吐、胃痛、不眠症、イライラ、心臓の病、月経不順など
公孫(こうそん)
位置:足の親指の内側で、足首よりに大きな骨の出っ張りがあります。その骨の際の窪みから足首に向かって手の親指1本分のあたりに取ります。
由来:古代、貴族の子を公子と呼び、公子の子を公孫といいました。このツボは、足の太陰脾経の分支であるため公孫と名付けられました。
効能:吐き気、嘔吐下痢、腹鳴、腹部膨満、不眠、月経不順、顔面の浮腫など。
足三里(あしさんり)
位置: 膝蓋骨(ひざのお皿)のすぐ下外側のくぼみから指幅4本分下がったところで、脛のやや外側のくぼみに取ります。
由来:「里」は、集まる、通ずるの意味。三は膝の下3寸の意味。手の三里と区別するため、「足」を付けています。
効能:吐き気、嘔吐、下痢、低血圧、蕁麻疹、胃の痛み、便秘、胸の痛み、咳、足がダルイ、足がむくむときに使います。
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