30代 女 性 社会不安障害による乗り物、飲食店に関しての吐き気への恐怖

来院

2020年 1月

症状

乗り物に乗れない、飲食店に入れない

2017年12月に長時間勤務が続き、早く帰ると罪悪感を感じたりしてストレスを感じいて、その頃に不安感が強く、誰かの車の運転中や飲食店に入ると吐き気を催すようになった。

2018年5月から月1回心療内科へ通い、医師からは社会不安障害と診断された。

一時、外出ができなくなり、また誰かの車の運転や、飲食店に入ると、また起こるのではないかという不安感にかられ、乗り物や食事会の前、人前に出る事、行事などを考えるだけで吐き気の症状が強く表れるようになった。

2019年3月から薬をレクサプロに変えたころから、段々と不安感は薄れるようになってきた。

豊橋で自律神経失調症や、薬ではない治療を検索をしているうちに当院を見つけ、吐き気の恐怖心がなくなればと思い施術を受けることを決めた。

施術内容

おへそから4センチ上あたりにある圧痛

仰向けで腹部、手首にあるツボに鍼施術した後、腹部の圧痛、張りの部位を確認したことろおへそから上4cmあたりの所に圧痛が診られる。それを一つの改善の目安にした。

背中にお灸施術を行っているところです

伏臥位で腹部の圧痛の部分に関連した部位のいくつかを金の刺さない鍼で、1番の圧痛点を探し、印をつけ、圧痛のある側の天宗にお灸を10回おこなった。再度、金の刺さない鍼で、1番圧痛のある所を選び、そこへお灸を10回行った。

手三里にお灸施術

再度仰臥位になり、腹部の圧痛の変化を確認し、手足のツボにお灸を行った。その後、左右の手三里の圧痛がある側にお灸をして、再度腹部の圧痛の変化を確認し、腹部の一番不快なツボへお灸を7回行った。

わき腹、腹部、頭部、両手、両足の体温を測定して、施術前後の体温の変化を確認した後で、座位になり、肩にお灸を3回行って施術を終了した。

使用経穴

中脘、R足三里、R天宗、L下腎兪、側頚部、肩部の圧痛点、B湧泉、R手三里、L四満

施術経過

2診目(初診より3日目):首や肩こりを強く感じる

3診目(初診より7目):首、肩のコリ感は軽くなる。吐き気は治まった。

4診目(初診より14日目):母と一緒に電車を乗ることを決意する。

5診目(初診より21日目):母と電車に乗れた。お好み焼き屋で食事かとれた。

6診目(初診より28日目):不安感もなく軽く生きれれた。

7診目(初診より38日目):首のコリ感は感じるが、不安感もなく乗り物も乗れるようになった。

考察

院長の顔写真

最初は、自分に対して劣等感意識が強く、自信を感じることができずにいたが、施術の回数が進むにつれ、気持ち楽になり、徐々に自分を受け入れるようになり、広場恐怖的な症状にもチャレンジする気ができた。

母親と一緒であったが、電車に乗れたこと、飲食店で食事ができたことが喜びとなり、不安感んも薄れ、日常生活が快適に過ごせるようになった。

 

お灸施術のみならず、対話をしながらの心のケアをすることも行うことで症状も早く回復した症例となった。

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