寝汗について、東洋医学では「体液が盗まれるように出てくる」といった意味で盗汗と言います。寝汗は、眠っている最中に体温調節のために汗をかく現象で、誰でも起こります。しかし、着替えを要するような大量の寝汗に加え起床時に頭痛や倦怠感を伴う場合は、病気が隠れている場合があります。原因としては、寝具の不適切、ストレスによる自律神経やホルモンバランスの乱れを始め、肺結核、バセドウ病、肝機能障害、風邪、妊娠、大量のアルコール摂取などが考えられます。対策としては、適切な寝具を使用、基礎疾患がないか病院で調べてもらう、ストレスの軽減、アルコール摂取量の軽減、規則正しい生活、軽い運動などがあります。病院で検査して異常がない場合、以下のツボを刺激してみたらいかがですか?(効果は個人差があります。また効果的なツボはこの限りではありません。)
合谷(ごうこく)
位置:親指と人差し指のちょうど分かれ目のくぼみに取ります。
由来:親指と人差し指の合う所で、指を開いた時に、そこが、深い谷のように見える。
効能:寝汗、下痢、嘔吐、腹痛、月経痛、風邪(咳、喉の痛み、鼻水、鼻づまり、発熱)など
陰げき(いんげき)
位置:手のひらを上に向け、小指側の横
皺から肘に向かうと骨の出っ張りがあります。その骨の内際の窪みあたりに取ります。
由来:「陰」は、手の内側の意味。「げき」は、骨や肉の隙間という意味。陰げきは、手の内側にあり、骨と骨の間にある隙間という意味。
効能:寝汗、舌の腫れ・痛み・麻痺、めまい、頭痛、動悸、息切れなど。
復溜(ふくりゅう)
位置: うちくるぶしの頂きとアキレス腱の間の窪みに太谿をとり、そこから膝に向かって指3本分上がった所あたりに取ります。
由来:「復」は再び戻って来るの意味。「溜」は急な水流の意味。気の流れが、いったん下へ行き、再び上に上がることからこの名前が付けられました。
効能:発汗過多、足のむくみ、腰の痛み・こわばり、下痢、腹鳴、便秘。帯下など。
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