めまい 体のふらつき 40代 女性 

来院

2020年 5月

症状

ふわっとしためまい

介護の仕事をしており、2019年の年末に動悸があり、総合病院の産婦人科で漢方薬をもらうも、体調が良くならなかった。3月ごろからふわふわしためまいに襲われ、4月に入るときつくなり、脳神経外科に行くも異常なしと言われ、耳鼻科に行くも異常は見られなかった。最近はふわふわ感よりも頭がざわざわして体が揺れている感じがある。

 

特に生理の前にふらふらする。更年期の症状かもしれないと思ったので、更年期、自律神経失調症、専門などで検索したら当院が出てきて受診を決めた。

施術内容

臍下1.5cmあたりに圧痛

仰向けで脈拍と腋窩、腹部(中脘)、頭部(印堂)、手(合谷)、足(太衝)の体温を測定し、中脘に9壮お灸を据え、腹部の圧痛の位置を確認し、さらに左足三里にお灸9壮据え、再び腹部の圧痛の位置を確認したところ臍の下2cmあたりに圧痛が見られ、腎癪と決めた。

背中に純金でツボの反応を調べている所です

伏臥位で腹部の圧痛の位置に関連した部位を、純金の刺ささらない鍼を用いていくつかをツボで刺激して、1番圧痛の強いツボを探し印をつけ背中での診断点として定めた、その後圧痛のある側の天宗にお灸を9壮据えた。

背中にお灸をしている所です

再度、純金の刺さらない鍼で、再度1番圧痛のあるツボを選び、そこへお灸を9壮据えた。その後、肩部、背中の筋肉の緩みを確認した。

腹診

その後、再び仰臥位になっていただき、手足の冷え感を確認した後、腹部の圧痛の位置を確認し、その経絡に関連する部位から反応のあるツボを選択し、お灸を施した。再度腹部の圧痛を確認したあと、体温を測定し、座位で右肩にお灸を据えて施術を終了した。

使用経穴

中脘、左足三里、右天宗、左魄戸、左尺沢、右肩井

施術経過

2診目'(初診より3日目):朝はふらつきは良いが、お昼に休憩を取るとその後に出やすくなる。夕方になるとよくでる。

3診目(初診より7日目):ふらつきが夕方から減ってきた

4診目(初診より13日目):目の疲労感があるとふわふわする。昼ご飯を食べている最中に足が地についていない感じがした。

5診目(初診より19日目):生理前に、朝から調子が悪く、昼から良くなることがあった。

6診目(初診より27日目):午前中はよいが午後からふわふわする。

10診目(初診より65日目):ふわっとするよりも、クラっとする感じがある。夕方になるとでてくる。

16診目(初診より148目):夕方もふわふわ感がなくなってきている。最初を10とすると1~2ぐらいまでになった。

18診目(初診より188日目):朝起きるとき、目が回る感じがあった。になると出やすい。

21診目(初診より223日目):めまいはないが肩こり感、首コリ感がある。

23診目(初診より267日目):疲労感はあるが、めまい、ふらつきはなくなった。

夜勤をやっても症状がなくなったが、それ以降も2~3週間定期的にお灸施術を受けていただき、めまい、ふわふわ感ででも10のうち1ぐらいでメンテナンスできている

考察

院長の顔写真

月に7回の夜勤を長年つづけ、体力を消耗し、気血水の流れが悪化して熱の産生力、循環力が低下し、冷えが加速され、慢性的なふわふわ、めまいにつながっていると考えられる。日常生活習慣を見直しするために、夜勤の仕事をやめ、定期的にウォーキングなどの運動を取り入れながら当院のお灸施術を受けてもらった。

 

めまい、ふわふわ感は、疲労してくる午後からが出始め、夕方になるとひどくなるので、体力の回復、増進も含めたお灸施術を行い。月日がかかったが確実に回復に向かった。

 

現在は、依然と同じように夜勤を月に7回ぐらい行っているが、めまい、ふわふわ感はコントロールされている。

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