もぐさ作り
最近は、すりこ木とすり鉢を使う機会がほとんどなくなりました。でも、家庭でもぐさを作るにはこれが一番ふさわしい道具です。めんどくさい、力を込めて出来上がったもぐさは格別です。
合谷(合谷)へのしょうが灸
できたてのもぐさを使って合谷へしょうが灸を体験していただきました。皮膚とお灸の間に物を挟んで行うやり方を隔物灸と言います。ショウガの他、ニンニク、味噌、塩、ビワの葉などがあります。
足三里への取穴
体にあるツボを探すことを取穴と言います。穴とは「ツボ」のことです。ツボを取る場合、体の目立つ所を見つけ、そこからどれぐらいのところにあるのかを決めてゆきます。その時に手の指の横幅を利用します。たとえば親指の第一関節の横幅を1寸、人差し指、中指、薬指をそろえた第一関節の横幅を2寸と決めます。
足三里は椅子に腰かけた状態で、手の人指から小指をそろえた、第2関節の人差し指側を膝のお皿の外側下際にある窪みに置き、足くるぶしに向かって小指の第2関節あたりにあります。
足三里(あしさんり)のツボへのお灸
足三里は私たち鍼灸師で、最も使用するツボです。先日もNHK東洋医学のホントのチカラでもご紹介されていました。
主に胃腸を整える作用がありますが、精神を落ち着かせたり、また松尾芭蕉も使用していた健脚のお灸としても用いられます。
太衝(たいしょう)のツボへのお灸
太衝は、足の親指と人差し指の間を足首に向かってなぞると骨の出っ張りがあります。その出っ張りの前にある窪みに取ります。
太衝もよく使われるツボの一つです。目の病、不眠、精神的イライラ、咽喉頭異常感症の時にも使われます。
湧泉(ゆうせん)のツボへのお灸
湧泉(ゆうせん)は、足の指を足裏側へ曲げた時にできる窪みにあります。お灸をする前に軸足でなし方の足で片足立ちをしてもらいます。施灸後、再度同じ軸足でない方の足で片足立ちをすると、施灸する前より安定感が得られます。これは、施灸によって神経や血液の作用に何らかの良い影響が与えられたことを証明しています。
太谿(たいけい)のツボへのお灸
太谿は、うちくるぶしの一番高い所とアキレス腱の間にあるへ窪みに取ります。足の冷えている人はこの辺りを押すと痛みを感じます。煙の出ないお灸で刺激しています 。
器具を使った棒灸
棒灸は、円筒状のもぐさを器具に取り付けて使うことができます。取っ手のついた器具を使用することで、筒を持っている手が熱く感じませんし、安定感が得られます。
よもぎ
お灸の原料はヨモギです。採取シーズンは5~6月が最適です。道端に生えていますが、野原に繁茂しているものを採取します。
よもぎ干し
採取したヨモギの葉っぱだけ取り、干し網で天日干しします。干し網は日常雑貨店などで売っています。
葉っぱは乾燥すると茶色になります。茶色になりましたらビニール袋へ入れて保存しておきます。
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