2020.12.20お灸教室 お灸の基礎

お灸教室に参加されたお客様

こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院の川添です。

 

12月20日、当院にて毎月1回行っていますお灸教室を開催しました。

 

今回もコロナの感染防止のため、全員マスクを着用でのお灸教室になりました。

 

2人の方に参加していただきました。ご自身でお灸をすえてみて、季節的なこともありますが、足が冷えていることに改めて感じられていました。

 

今回も楽しい時間を過ごさせていただき、感謝です。

 

これから本格的な寒いシーズンを迎えます。コロナもまだまだ勢いを増す気配です。免疫力は、体温が1℃下がると30%低下し、逆に1°C上がると一時的に最大5~6倍アップするとも言われます。そんな時こそ、お家でセルフケアとしてのお灸をすえてみませんか?

 

お灸教室は、毎月ほぼ第3日曜日に行っています。誰でも参加できます。参加費は無料です。

 

1月17日は2名、2月21日は3名募集中です。参加希望の方は、LINEを登録していただくか、お電話 (0532)63-6093で「1月17日のお灸教室希望」とご連絡下さい。

 

写真は左右にスライドできます

もぐさ作り

もぐさの原料はヨモギの葉っぱの裏にある綿毛です。天日干しした葉っぱをゆっくりと引っ張るように千切ると白い綿のようなものが見えます。もぐさはその白綿を集めたものです。その白綿を集めるには、すり鉢で葉っぱをすりつぶし、ざるで夾雑物を捨てる作業を続けます。写真は、乾燥させたヨモギの葉っぱをすり鉢ですりつぶしているところです。

百会(ひゃくえ)への焙烙(ほうろく)灸

作成したてのヨモギを使って、百会というツボを刺激するために焙烙(ほうろく)を頭にのせるほうろく灸を体験していただきました。ほうろく灸は夏の土用の丑の日にお寺で暑気封じ、頭痛封じ、中風封じなどの目的で行われます。百会のツボは、自律神経を整える働きがあり、精神的に不安定な時に使われるツボです。

足三里へのお灸

足三里は、鍼灸師が一番使用するツボです。万能のツボです。胃腸の働きを高める、下半身を温める、全身をリラックスさせる、足の疲れをとるなど幅広い効用があります。免疫力が上がるつぼでもあり、アフリカ南部では、このツボを使って結核やエイズなどの疾病に対して緩和作用があると報告されています。

太衝(たいしょう)のツボへのお灸

太衝は、足の親指と人差し指の間を足首に向かってなぞると骨の出っ張りがあります。その出っ張りの前にある窪みに取ります。太衝の効能は、精神的なストレスを緩和し、目の疲労や、不眠、肝臓の疲れ、冷え解消などがあります。

湧泉(ゆうせん)のツボへのお灸

湧泉(ゆうせん)は、足の指を足裏側へ曲げた時にできる窪みにあります。足の裏にあるので、多少熱めのお灸で刺激しても大丈夫です。冷え解消、疲労回復、体のだるさ解消などがあります。

太白(たいはく)

太白は、足の親指の内側後ろにある出っ張った骨の後ろの窪みにあります。主にお腹の調子が悪い、胃痛、下痢、膨満感解消などです。

器具を使った棒灸 

器具を用いての棒灸です。棒灸はツボをそれほど気にせず、点というよりは、面を温めます。筋肉痛、コリなど患部に当てることにより血行を促します。取っ手の器具を用いることによって手の届かない体の部位までできます。

器具を使わない棒灸

器具を使わない棒灸は、棒灸を鉛筆のように持って、ツボに近づけてツボを刺激します。足の指の先端など、冷えている所を温めるには効果抜群です。

三陰交(さんいんこう)へ火を使わないお灸

三陰交は、婦人科の病には、必ず使用するツボです。3つの経絡(けいらく:気の流れ道)がここで交わる所から名づけられました。

ここに火を使わないお灸を2時間ほど張り付けておくことで持続的に刺激を与えることができます。

事務仕事や家事をする際、ここに張り付けておくことで足が軽く感じられると同時に冷えの対策にもなります。

写真は左右にスライドできます

よもぎ

採取シーズンは5~6月が最適です。道端に生えていますが、野原に繁茂しているものを採取します。

よもぎ干し

採取したヨモギの葉っぱだけ取り、干し網で天日干しします。干し網は日常雑貨店などで売っています。

葉っぱは乾燥すると茶色になります。茶色になりましたらビニール袋へ入れて保存しておきます。

参加された方のアンケート

J.F様 男性 57歳 会社員 豊橋市在住

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尾崎様 男性 68歳 豊橋市在住

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伝馬町鍼灸院