2023.5.21 お灸教室 お灸の基礎

お灸教室に参加されたお客様

こんにちは。豊橋市の伝馬町鍼灸院の川添です。5月も下旬になりましたが、体調はいかがでしょうか?

21日、当院にて毎月恒例のお灸教室を開催しました。

今回も和気あいあいと楽しい時間を過ごさせていただき、感謝申し上げます。

お灸は、ヨモギを原料としたもぐさに火をつけ、皮膚にあるツボに置く、もしくはかざすことでその自然エネルギーである「熱」を利用することにより、私達の持つ自然治癒力を高めてくれる療法です。

かつては、家庭の中に必ずお灸があり、お互いの健康を思いやりながら、お灸を据えていた時代があったそうです。

日本人は、言葉によるコミュニケーションよりも、行為やしぐさによって相手に伝える事を得意としています。お灸もその伝える手段として家庭の中で存在していたのです。

 

当院では、皆さんがご自身、もしくはご家庭の方にお灸を据えられるように毎月第3日曜日、午前10時から12時半までお灸教室を開催しています。お灸教室の最後には、個別にお悩みをお聞きして、お灸を据えるツボをお伝えします。参加費は6,050円(税込)です。次回は6月18日日曜日に行います。3名募集します。

 

参加ご希望の方は、LINEで「6月のお灸教室参加希望」とメッセージを送ってください。定員になりしだい締め切ります。

写真は左右にスライドできます

もぐさ作り

もぐさの原料はヨモギです。今時期は道路の脇や野原に繁茂してどこでも見られます。ヨモギの葉っぱの裏に白い綿毛がついています。葉っぱを天日乾燥させ、すり鉢とすりこ木を使ってすりつぶす過程を何度も行うともぐさが出来上がります。

足三里(あしさんり)へのお灸

足三里は、膝のお皿の外側下にある窪みから外くるぶしに向かって指4本分の所にあります。胃腸の働きを整える作用を始め、上にある熱を下に下げることで自律神経に良い影響を与えます。

太衝(たいしょう)へのお灸

太衝は、足の甲で、足の親指と人差し指の間を足首の方に遡り、小高い骨の手前にある窪みにあります。これも頭部に上がった熱を下げることを始め、目の不調、めまい、不眠、喉の違和感、またお酒の飲みすぎなどにも使われます。イライラなど感情を抑える効果もあります。

太白(たいはく)のツボへのお灸

太白は、足の親指の内側を内くるぶしの方に向かってなぞり、大きな骨の後ろ側にある窪みにあります。これも頭部にある熱を下げると同時に、消化器全般に効くツボです。下痢や便秘、腹痛、胃の膨満感、食欲不振、腸の過敏などに試していただきたいツボです。お灸が黒く見えるのは、煙の出ない炭化したもぐさを使用しています。

湧泉(ゆうせん)へのお灸

湧泉は足の裏、足の指を足裏に曲げ、一番凹んだ所に取ります。主に、冷え症、頭痛、目、鼻、首、肩コリなどを緩和します。足の裏は皮膚が厚く、また冷えている方にはお灸の温もりを感じないこともあります。そんな時は、2~3回お灸を繰り返すか、もう少し熱めのお灸をします。

湧泉へのお灸前後の片足立ち安定度の違いテスト

湧泉にお灸を据える前に利き足ではない方を決めていただき、その足の方の湧泉にお灸を据えた後で、足の安定度の違いを感じてもらいました。お灸が体に何らかの影響を与えていることをその場で感じ取ることができます。

器具を使用した棒灸

もぐさを棒状にした棒灸は、器具を使うことにより、皮膚を点ではなく、面的に温めることができます。肩や首を始め、付属品の取っ手を使えば一人では届かない背中へもお灸をすることができます。ツボを意識せず筋肉のコリ、痛みなど広範囲の慢性的な症状に使っていただくと便利です。

器具を使わない棒灸

棒灸は器具がなくても使えます。熱量が多いので、冷えている足先や足のツボを温めることで体の温まりを感じ、冷え症の改善には効果があります。棒灸は温度調整ができるのが利点の1つでもあります。

ヨモギの乾燥

採取したヨモギの葉っぱを自宅で乾燥させる場合は、野菜を天日干しするネットを使用すると便利です。7~10日乾燥させます。

参加された方のアンケート

豊橋市 M.T様 女性 48歳 主婦

お灸教教室アンケート 

豊川市 Y.K様 女性 61歳 主婦

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豊川市 H.K様 女性 33歳 パート

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伝馬町鍼灸院